阪神・西勇 123球奮投実らず 岡田監督「もったいない」四回、2死から四球四球死球

 5回、塩見の打球に反応するも中前打にされる西勇(撮影・立川洋一郎)
 7回途中で降板となった西勇(中央)
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 「阪神0-5ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 2戦連続序盤KOの悪夢を、阪神・西勇輝投手(32)が振り払った。3試合ぶりのクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)でゲームメーク。粘投の123球もチームを勝ちに導けずに、敗戦投手となった。

 注目の立ち上がり、三者凡退で初回を終えると、二回先頭の村上は三振で斬った。両軍無得点で迎えた三回無死一、二塁の打席。バントを2球失敗した後、5球目にバントの構えからヒッティングに変えたが、打球が左足に当たってファウルとなり、必死に痛みをこらえた。続く6球目で遊ゴロに。上位もチャンスを生かせなかった。

 試合後の岡田監督が「あそこもったいないわな。警戒するのと慎重にいくっていうかな」と指摘したのは、四回の場面だ。村上、サンタナに連続四球、中村には死球で、2死から満塁のピンチを背負うと、オスナに先制2点適時打を浴びた。

 七回も2死一、三塁から青木の当たりが、不運な二塁内野安打に。リクエストも判定は覆らず、3点目を奪われてビーズリーに後を託した。6回2/3を6安打3失点でまとめた投球内容に、指揮官は「まあよう投げたと思うよ。2点やったらっていうのはあったけどな、後半はなあ」と一応の及第点を与えた。

 前回3日・中日戦(甲子園)は2回6失点、前々回4月26日・巨人戦(甲子園)も3回5失点と、背信投球が続いても変わらず中6日で巡ってきた先発機会。逆境から向かうマウンドにも、プロ15年の経験を信じて調整方法は変えず、一定の結果を残した。

 「仕事をするっていうことが一番やったし、いろいろ整理しながら球数をかけてゲームを作るっていうのは元々言っていたし、仕事はできたかなとは思います」。黒星の悔しさは胸に押し込んで、極めて冷静に振る舞った西勇。次こそは必ず白星をつかみ取る。

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