阪神・村上 ローテ再編で“大出世”信頼の証し 週アタマの火曜は“ミスター・ゼロ”に託す

 キャッチボールする村上(撮影・高部洋祐)
 室内練習場へ向かう村上(右)ら
 黙々とダッシュを繰り返す村上(撮影・高部洋祐)
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 「広島(降雨中止)阪神」(7日、マツダスタジアム)

 大事な週アタマの火曜日は“ミスター・ゼロ”に託す。阪神は7日、広島戦(マツダ)が2日連続の雨天中止となったことを受け、先発ローテーションを大幅再編した。この日、先発予定だった村上頌樹投手(24)は9日・ヤクルト戦(甲子園)に再スライド。同日に登板する見通しだった青柳晃洋投手(29)は12日・DeNA戦(甲子園)に回る。

 再スライドは全幅の信頼の証しだ。岡田監督は「村上はあれよ、火曜日にいく」と明言。「ええピッチャー、勝ってるピッチャーを優先させなあかん」とかねて強調する指揮官が、防御率0・00の右腕に甲子園6連戦の初戦となる9日・ヤクルト戦を託した。

 村上は当初、6日・広島戦に先発予定だったが、雨天中止で7日・広島戦にスライド。同戦も雨で流れたことで起用法が注目されていた。指揮官は再スライドを決断し、「明日(8日)ゲームやったら、(スライドは)なかったと思うけどな。でも明日、1日空くからな。まあ、一呼吸置いてな」と説明した。

 16年のセンバツ優勝投手でもある村上にとってはプロ入り後、初の甲子園登板となる。先月19日の広島戦でも聖地で先発予定だったが、同15日・DeNA戦(横浜)の雨天中止に伴うローテ再編で、登板機会を大竹に譲っていた。青柳が2連敗を喫している中日戦(16~18日)の登板を回避する狙いもあるが、今回 ↓↑ はエースの登板日に取って代わる形となった。

 「今までは(登板が)飛んでいたのでそこはうれしい。集中し直して火曜を迎えられるようにやっていきたい」と謙虚に決意を述べたが、現在の立ち位置は自ら勝ち取ったものだ。開幕から25イニング連続無失点を継続中の“ミスター・ゼロ”。1963年に中井悦雄が記録した、開幕から31イニングのリーグ記録まであと6イニングに迫っている。

 岡田監督の賛辞も天井知らずだ。「初めて1軍登録で開幕迎えた、そんな投手と今は全然違うやろ。それは本人もそうやし、周りの見る目も違うよな。村上の話こんな出ると思えへんやんか、質問に。でも、それは自分がちゃんと結果残して、そういう地位をつかんだわけやからさ。それは大したもんよそれは、やっぱりな」

 この日はマツダスタジアムのブルペンで約50球を投じて調整した。「今日はぐっすりと寝たい。また火曜日にスイッチを入れるようにしていきたい」。高まる周囲の注目も軽やかに受け流し、泰然自若として、聖地のマウンドに向かう。

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