阪神・大竹 セ単独トップ4勝目 今季最長7回0封 抜群の安定感!防御率0・36

 「広島0-5阪神」(5日、マツダスタジアム)

 ピンチを迎えても、阪神・大竹耕太郎投手(27)はマウンド上で冷静だった。「先に2点を取ってもらった。別に点をやってもいいかなぐらいで投げていた」。1点OK-。心に余裕を持ちながら、赤ヘル打線と勝負。この意識が奏功し、7回5安打無失点でリーグ単独トップの4勝目だ。

 2点リードの初回先頭の菊池、上本に連続で中前打を許し、無死一、三塁となった。ただ、安定感に定評のある左腕は立て直した。

 秋山にはカウント2-2からの7球目、外角高め137キロカットボールで空振り三振。マクブルームには126キロのチェンジアップでタイミングを外し、遊飛に仕留めた。

 2死一、三塁での西川との勝負ではカウント1-2から一塁へけん制。一走・上本が誘い出され、最後は三本間の挟殺プレーで三走・菊池を本塁タッチアウト(盗塁死)。集中力を切らさなかった大竹に軍配が上がり、七回までスコアボードに「0」を並べ続けた。

 大竹は自身を「ネガティブ」かつ「あまのじゃくな部分がある」と捉えている。「ネガティブになることが謙虚やストイックにつながるという勝手な思い込みがあった」そうで、野球面で良い方向に進んでいたとしても「今、調子乗っているな」と自分自身で抑制をかけてしまっていた。

 そんな姿を見かねた西勇に、こんな指摘をされた。「前向きに捉えていくことと、調子に乗っているというのは別だよ」。ハッとした大竹は「前向きと、図に乗ってることが違うのは確かにそうだな」と考え方を改めた。

 球団投手の開幕4戦4勝は、21年のガンケル以来。規定投球回数には達していないが、防御率0・36と安定感は抜群だ。98球の快投を演じたが「九回まで行きたかったですね」と少し悔しげだ。次戦は自他共に納得のいく好投を展開し、自身の連勝記録も伸ばす。

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