阪神の4番・大山 4安打で劇勝呼んだ チームトップ打率・326「一丸となって勝てた」
「阪神8-7中日」(3日、甲子園球場)
4番の4安打目が劇的勝利を呼んだ。手痛い1点を奪われた直後、九回先頭で阪神・大山悠輔内野手(28)が打席へ。大逆転を信じる虎党の熱視線を一身に受け、集中力を高め、守護神・マルティネスと向き合った。
2球目のスプリットに反応し、白木のバットを振り抜いた。打球は右翼スタンドの大声援に導かれるように右中間へ。スタンディングダブルで、昨年8月21日・巨人戦(東京ド)以来となる1試合4安打を達成。打率・326でチーム首位打者に立ち、奇跡への扉をこじ開けた。
「とにかく塁に出るだけなんで。まあ結果的に塁に出られて良かったですし、後ろの選手たちがつないでつないで勝てたんで。最初に6点取られて厳しい流れでしたけど、チーム一丸となって勝てた勝利だと思うんで」
序盤に6点ビハインドを背負ったが、大山を中心に虎打線がつながりを見せた。2点差まで追い上げて迎えた六回、3四球を選んで作ったビッグチャンス。2死満塁から大山が勝野のフォークを捉えた一撃は2点左前適時打に。「気持ちではないですよね、あそこは。しっかり狙い球であったり、スコアラーさんと話して、そういった準備をしっかりできてたので」。胸を張って振り返った同点打で、試合を振り出しに戻した。
三回に中前打を放って、6戦連続安打をマーク。五回には打ち上げた当たりが風にあおられ、右翼前に落ちて、常に心がけている全力疾走で二塁打に。4点目を挙げた佐藤輝の適時打を演出した。
中日3連戦ではこどもの日に向けた企画で、少年時代の口癖がバックスクリーンに躍る。「キャッチボールしよ!」-。幼少期から変わらない野球愛を心に宿した大山が、ゴールデンウイークに甲子園に駆けつけた少年少女の思い出を作る。
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