阪神・井上 先制V撃 岡田監督の悩み“快勝” 6、7番“履正社コンビ”機能で速攻3点

 1回、先制の2点適時打を放ち、ポーズを決める井上(撮影・高部洋祐)
 1回、追撃打を放った坂本
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 「ヤクルト0-4阪神」(28日、神宮球場)

 岡田阪神のウイークポイントが埋まりつつある。阪神・井上広大外野手(21)が初回2死満塁から、左前に先制の2点適時打。坂本誠志郎捕手(29)も続き、2夜連続で課題だった6&7番が躍動した。岡田彰布監督(65)は19安打15得点と大勝した前夜、この日の苦戦、打線の湿りを心配していたが、2試合連続の完封勝利で貯金を3とした。

 引き寄せられるように好機が巡ってくる。6番・井上と7番・坂本の“履正社コンビ”がバットで連夜の貢献を演じた。

 初回2死無走者からノイジーが四球を選び、大山が左前打、佐藤輝が四球でつないだ。満塁で打席には井上が悠然と構える。前夜の聖地でも見たような光景だった。侍ジャパンの左腕・高橋が投じた初球、甘く入った直球を迷わず仕留めた。三遊間を鋭く破る先制2点適時打。満塁では4打数3安打の“満塁男”は一塁上で人さし指を掲げ、控えめな笑みをこぼした。

 「チャンスだったので思い切って打てたことは良かった。浮き上がるイメージの真っすぐでしたが、1球ではじき返せたので、また次につながってくれればなと思います。一試合一試合が本当に大事になってくる。出る試合をしっかり自分のものにできるように、これからもやっていきたい」

 さらに2死一、二塁から続く坂本が外角低めの直球を捉え、中前にしぶとく落とした。大勝直後の打線は当たりが止まることが往々にしてあるが、岡田監督は前夜、八回の攻撃をたたえつつ「明日につながってくれたらいいなと思いますね」と“予言”していた。その言葉通りとなった初回の電光石火の3得点に「2アウトからやからなあ。まあ心配したけどなあ、良かったわ」と思わず白い歯をこぼした。

 15得点を奪った27日・巨人戦(甲子園)では井上と坂本で6打点。この日も2人で3打点と6番、7番が機能した。岡田監督も「ちょうどな、チャンス来るからな、あそこな。6、7(番)がなあ、打ったら点になるよなあ」と納得顔を浮かべた。開幕当初から据えた6番・森下、7番・梅野で打線が停滞する場面もあったが、好調の井上、坂本が“泣きどころ”を補って余りある存在感を見せている。

 打撃にばかり目がいくが、2試合連続完封勝利と投手陣も充実の一途をたどる。死角の見当たらない2連勝で、貯金を3とした。

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