【中田良弘氏の眼】23年の伊藤将を占う中田翔K斬り1球
「阪神15-0巨人」(27日、甲子園球場)
阪神が19安打15得点で巨人を粉砕した。デイリースポーツ評論家・中田良弘平氏(64)は、今季初登板初勝利を完封で飾った伊藤将司投手の巨人・中田翔から三振を奪った1球に大きな期待を寄せた。
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素晴らしい。伊藤将は今季初先発だったが、完封勝利を飾ったことからスタミナ面の心配もない。その中で二回1死から右打者・中田翔を見逃し三振に封じた1球は、今年の伊藤将を占うボールになるのではないか。
カウント2-2に追い込んでからの5球目だった。中田翔の内角低めに直球を投げ込み見逃し三振。右打者に対してなら、右投手は外角低め、左投手は内角低めへ投じる直球が状態の良さのバロメーター。三回1死から左打者・大城卓に対しても外角直球で見逃し三振に打ち取った。ストレートの質がいいのだろう。
腕の振りが良い。ストレートとチェンジアップが同じ振りだから相手打者が惑わされている。加えてチェンジアップ待ちの打者にカットボールで勝負する巧みな投球も光った。
左肩の違和感で出遅れたが患部の心配はなさそうだ。青柳が本来の調子でない中、左のエースとして期待される伊藤将が戻ったことは大きい。
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