【藤田平氏の眼】流れ失った阪神守備陣の「記録に表れないミス」
「阪神4-8巨人」(26日、甲子園球場)
阪神は5点ビハインドの五回に一挙4得点と追い上げたが、終盤に突き放され2連敗。デイリースポーツ評論家・藤田平氏(75)は、序盤での「記録に残らないミス」が勝敗を分けたと分析した。
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阪神はもったいない守備のミスで、序盤から流れを相手に渡してしまった。三回、大城卓の当たりを右翼の島田が後逸。普通に捕れた当たりに見えたが三塁打になった。変にスライディングしながら捕ろうとするから、あんなことになる。
初回の中田翔、二回の秋広が放った左翼線への二塁打も、ベースに入った中野の位置が悪い。ともに送球が来る左翼方向のベース前に出て捕球。腕を振ってタッチしにいくので追いタッチ気味になる。ともにアウトにできたタイミングだっただけに、もったいない。
ベース上で捕球していれば、そのままグラブを下ろすだけで、無駄な動きをすることなくタッチができる。そういうことは守備コーチが、ちゃんと指摘しないといけない。
西勇の調子も良くはなかったが、いずれも記録に残らないミスで足を引っ張ってしまった印象だ。最後は八回の佐藤輝が犯した記録に残るミス(失策)も響いて、試合が決してしまった。やはりミスをした方が負ける。もっとひどかった昨年ほどではないにしろ、ミスは減らしていかなくてはならない。
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