【中田良弘氏の眼】阪神・青柳はらしくない投球内容だった
「DeNA8-3阪神」(14日、横浜スタジアム)
らしくない内容だった。先発した阪神・青柳の良さは相手打者の内角を突きながら打ち取るスタイル。例えば、左打者に対してなら厳しいコースを攻め、最後は外角低めでゴロを打たせる投球パターンが特徴のひとつ。この日はスライダーやシンカーにキレがなく内を突ききれなかった。
象徴的だったのは左打者の関根と対戦した3打席。まず右翼線へ2点二塁打を許した五回。カウント2-2から外角低めに投じた5球目のシンカーを引っ張られた。それまでの4球も全て外角。懐を突くボールがなかったことで踏み込まれた。
伏線は左前打の二回と左翼線への適時二塁打の四回。いずれも初球で外角ツーシームを流し打たれた。特に四回は前打席と同じ打たれ方。初球の入りに気を配る必要があった。
ただ、全体的にかわす投球となった中でもボールを長く持ったり、走者のいない場面でクイックで投じたりと工夫も見られた。次はエースらしい投球を期待したい。
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