１２日・巨人戦（東京ド）に先発する阪神・村上頌樹投手（２４）が１０日、智弁学園の２学年先輩である巨人・岡本和を封じることに意欲を示した。

　「先輩（岡本和）を抑えるだけです。（打率が）高いですし、そこでランナーをためないように、一発もあるので注意したい」

　警戒点を問われると、真っ先に岡本和の存在を口にした右腕。ＷＢＣ日本代表として２本塁打を放つなど世界一に大きく貢献した先輩に対し、「あの時はいちファンとして応援していたんですけど、今は敵なので抑えたい。中心である岡本さんを抑えたら勝てると思う」と気合十分だ。

　入団当初から対戦を熱望。「三振を取りたい」と目標を掲げてきた。高校時代にはシート打撃で本塁打を浴びたことがあるといい、「プロではアウトを取れるように」とリベンジに燃える。

　プロ３年目。生き残りを懸けた重要なマウンドにもなる。ルーキーイヤーには２試合に先発も未勝利。昨季は１軍登板なしに終わった。左肩違和感を訴えた伊藤将の離脱に、秋山の不振。初の開幕１軍をつかんだ中で巡ってきた絶好機を逃すわけにはいかない。

　「少ないチャンスをしっかりつかんで、ローテーションに入れるように」。ローテ奪取、念願の初勝利へ、先輩斬りで勢いに乗る。