阪神・木浪が猛打賞 2戦連続スタメンに燃えた 「結果が出なかったら戻ることになる」

 延長11回、二塁打を放ちヘッドスライディングする木浪(撮影・高部洋祐)
 7回、中前打を放つ木浪
 9回、中前打を放つ木浪
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 「阪神1-1ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 少ない機会をモノにするため、阪神・木浪聖也内野手(28)は必死だった。2試合連続のスタメン起用に応える3安打猛打賞の活躍。甲子園で背番号0の存在感が強烈に光った。

 「次につなぐというイメージがすごい強かったので、本当に3安打ともチャンスメークはできたんで、それはよかったかな」

 木浪の思いが色濃く表れたのは、延長十一回1死走者なしの最終打席だ。カウント1-2から小沢の115キロチェンジアップを右翼線に運ぶと、勢いそのままに二塁へヘッドスライディング。右手でベースを何度もたたくようなアクションを見せ、喜びを表現した。

 シーズン初安打から勢いに乗った。同点の七回先頭は石山の初球を中前打、九回先頭では木沢から中前打とともに速球を捉えた形だ。今季初先発だった前日は無安打だったが、打席を重ねるごとにタイミングが合ってきた。

 遊撃手の開幕スタメンの座は小幡に譲った。それでも開幕3カード目に巡ってきた先発機会のチャンスを生かした。岡田監督も「東京ドームからまた小幡で行くつもりやったけど、また考えなあかんな」と、先発起用継続を示唆する。

 「結果が出なかったらまた(ベンチに)戻ることになる。そんなことはしたくない」と木浪。一球、一打席に懸ける男の目は燃えさかっていた。

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