【佐藤義則氏の眼】カーブを効果的に駆使 三振の山を築いた才木
「阪神1-1ヤクルト」(9日、甲子園球場)
阪神先発の才木浩人投手(24)が自己最多を更新する11奪三振で7回1失点の好投。今季2勝目はお預けとなったが、デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)は「いろんな球を使って三振が取れていた」とその投球内容を称賛した。
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才木は真っすぐに力強さがあり、フォークも素晴らしい切れ味だった。七回で11奪三振は大したもの。いろんな球を使って三振が取れていた。
カーブも効果的だった。遅い球を使うことで速い球がより生きてくる。春季キャンプの時、取材で彼と対談した。長いイニングを投げるためには遅い球も必要ということでカーブの投げ方を少しアドバイスさせてもらったが、それが多少は参考になったのか、ストライクゾーンの中でうまく動かし、ブレーキもよく利いていた。
制球も良く、早めに追い込み、早めの勝負ができていた。ただ、同点にされた七回は勝ちを意識したのか少し力みが感じられた。代打川端には内角に甘く入った球を右翼線に引っ張られた。悔やまれる1球となったが、ここは打った川端を褒めるべきだろう。
打線の援護がなく、2勝目はお預けとなったが、この投球を続けていれば必ず勝ち星はついてくる。今の才木なら3点あれば十分だろう。次回のマウンドでは打線の援護に恵まれることを願っている。
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