阪神・湯浅 新守護神で開幕セーブ 1死満塁で昨年の悪夢チラリ「ヒヤヒヤさせてすみません」

 「阪神6-3DeNA」(31日、京セラドーム大阪)

 ストライクを奪うごとに、京セラのボルテージが上がる。虎党の大歓声を力に、阪神・湯浅京己投手(23)は開幕守護神の務めを果たした。

 「ヒヤヒヤです。やるしかないと思って、特に何も考えず、バッターに向かっていくだけでした」

 思わず心の声が漏れてしまうほど、まさかの九回幕開けだった。先頭の代打・大田を2球で追い込むも、そこから四球を献上。続く戸柱にも四球を与え、無死一、二塁のピンチ。桑原は136キロフォークで見逃し三振に仕留めたが、今度は京田に四球。1死満塁の絶体絶命に陥った。

 湯浅を後押しするような温かい拍手がわき起こる。ここからが世界一に輝いた男の真骨頂だった。迎えた佐野をフォーク、直球で追い込むと146キロ直球で空振り三振で2アウト。

 そしてソトと対峙。「あと1球」コールの中、フルカウントから最後は146キロ直球で遊飛に仕留めた。ほっとした表情で梅野とグータッチを交わす。記念すべき公式戦でのプロ初セーブとなった。

 期待を一心に背負ったマウンドでも「行く前もいつも通り行きました」と平常心で臨んだ右腕。「ブルペンも感覚良かったですし、その中でフォアボール出してしまったのが反省」と振り返った。

 お立ち台では「ヒヤヒヤさせてすみませんでした」と照れ笑い。「(大歓声は)気持ちよかった。初めて『あと1球』コールも聞きましたし。あの中でもしっかり聞こえたので明日からもしっかり抑えます」。ヒヤヒヤでもやっぱりアツアツな投球を見せた右腕。虎党の声援を力に、懸命に腕を振る。

 ◆22年開幕戦VTR ヤクルトを京セラドーム大阪で迎えた開幕戦で阪神は最大7点リードをひっくり返される大逆転負け。1点差まで追い上げられて迎えた九回にケラーが逆転されて、そのまま敗れた。

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