【谷佳知氏の眼】近いポイントで打てる- 阪神ドラ1森下の良さが凝縮された本塁打

 「オープン戦、DeNA6-11阪神」(14日、横浜スタジアム)

 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が、七回に地元横浜で凱旋(がいせん)弾となるオープン戦2号2ランを放った。この日はその後、九回に二塁打も記録。デイリースポーツ評論家・谷佳知氏(50)は、長打を放った2打席に森下の〝ある特徴〟が凝縮されていたと指摘した。

  ◇  ◇

 森下には一般的な日本人打者に比べて、打つポイントが体に近い印象を受ける。DeNA戦で放った本塁打と二塁打には、その特徴がよく出ていた。

 七回の本塁打は4球目の真っすぐに遅れてファウルとなった直後、外角低めのチェンジアップをはじき返した。右打者が左腕に対して真っすぐ待ちで外角低めのチェンジアップを拾う時、泳ぎ気味になりがちだが、森下は泳ぐことなくギリギリまで引きつけて完璧なタイミングで捉えた。

 変化球を想定した上での対応だったに違いないが、ヘッドスピードの速さと押し込みの強さがなければ、あのように近いポイントで打つことはできない。外角直球に力負けしなかった九回の右線二塁打も含めて、彼の良さが凝縮されていた。

 ここまでの実戦での内容と結果は十分に合格点。開幕スタメンは確実だろう。シーズンに入って、一線級のキレのある球にどれだけ対応できるか。既にそういう目線で見るべきレベルにあると思う。

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