阪神・青柳 対左打者インスラOK 開幕決定お預けも岡田監督「だいたい分かるやんか」

 「オープン戦、阪神2-4オリックス」(4日、甲子園球場)

 まだ空席が目立つものの、聖地の温かい歓声がエースを迎えた。阪神・青柳晃洋投手(29)が今年2度目の実戦に先発。開幕へ向けて課題と収穫を得た。

 「投げ切れたボールが何球かしかなかったので全然だめだった」

 真っ先に口にしたのは反省の言葉。2-0の二回、先頭・宗を2球で追い込みながらも、1ボールを挟んで甘く入ったスライダーを中前へ運ばれた。その後の1死二塁で来田に低めツーシームを捉えられて右中間へ適時三塁打を献上。「制球、高さ、コース(の精度)を上げていかないと」と修正点を挙げた。

 一方で、「全球種ストライクをとることができた」と手応えも。2回1失点だった23日・中日戦(北谷)は得意のスライダーが「イマイチ」と振り返っていた中、この日はキャンプ中から練習を重ねた左打者への内角スライダーについて「ある程度コントロールできた。これからも使っていける」と納得顔だ。

 3回3安打2失点という結果にも岡田監督は心配していない。開幕投手の明言は避けたものの「この4試合で先発陣が投げるから、それから言おうかな」と“逆算ローテ”の区切りとなる7日・韓国戦(京セラ)後に大役を任命する考えを示した。4番手で登板した伊藤将も次戦は先発予定で「逆算したら、だいたい分かるやんか」とニヤリ。いよいよ、決定の時が近づいている。

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