阪神・井上 文句なし!満弾5打点“振化”のフルスイング 2軍練習試合“免除”に

 7回、満塁弾を放つ井上(撮影・飯室逸平)
 7回、満塁本塁打を放ちベンチのナインとタッチを交わす井上(撮影・立川洋一郎)
 7回、満塁本塁打を放つ井上(撮影・立川洋一郎)
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 「練習試合、阪神10-0サムスン」(19日、宜野座村野球場)

 打った瞬間、文句なし!阪神・井上広大外野手(21)のバットに乗せられて高々と舞い上がった白球は、軽々と左中間フェンスを越えた。うっすら笑みを浮かべてダイヤモンドを一周。会心の感触を手のひらに残し、ホームベースを踏んだ。

 考え抜いた微調整で放ったグランドスラムだ。七回1死満塁。カウント1ボール2ストライクから、内角低めに食い込む変化球を満塁弾に。追い込まれていたため「ボールを見極められるように」と打席中にすり足気味のフォームに変更。「反応できた」と工夫の成果を実感した。

 四回1死一、三塁では、初球の内角直球を詰まりながらも右犠飛に。「ファーストストライクから振っていこうと。それが最後いい形につながった」とこの打席で初球からフルスイング“できた”ことが、特大アーチを生み出した。今キャンプ中の打撃練習で意識し続けることが、スイングをかける中でタイミングを取ること。“見る”ではなく“振る”を強く意識したことで、結果につながった。

 対外試合3試合で2発とアーチストの資質を発揮。ただ、2本とも捉えたのは変化球で岡田監督は「速いストレートを一発で仕留めてくれたら言うことないけどな」と課題に挙げた。それでも「あんな打ったら行かされへん」と当初は20日の2軍練習試合・中日戦(読谷)に井上を送り込む予定だったが、高山、植田に変更。“出張免除”が井上の評価上昇を物語る。

 「開幕スタメンが目標。もっとアピールできるように」と背番号32。覚醒の瞬間は刻一刻と近づいている。

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