「練習試合、阪神２－２ＤｅＮＡ」（１８日、宜野座村野球場）

　これぞ切り込み隊長だ。今季もこの男が攻撃の流れを作る。「１番・中堅」で出場した阪神・近本光司外野手（２８）が、３打数２安打のマルチ安打。初の対外試合で上々のスタートを切った。

　「テーマを持ちながら入っているので、どういう風な結果になるのかなと試したかった。結果というより、自分のやりたいことができた」

　いきなり快音を響かせた。先頭で迎えた初回。カウント１－２からＤｅＮＡ先発の上茶谷が投じた４球目、低めのフォークを捉えた。打球は二遊間を破り中前へ。続く糸原の初球に二盗を試み、失敗に終わったが、好機を拡大する積極的な姿勢を見せた。

　シーズンへ向けて順調に進む調整。三回１死二塁では、二ゴロで進塁打となったが、「あんまり良くなかった。いろいろ変えて、それがそうなっちゃうんだな」と自身の中で納得。修正した五回１死一、二塁の第３打席は中前打を放った。

　キャンプも残り１０日。より本番を見据えて準備を進めていく。「今はイメージ通りにできているので。シーズンはそんなにいいときばかりではないので、なんで、なんでをずっと自分で考えられるような状態にしたい」と近本。いかなる状態でも安定した成績を残せるように仕上げていく。