【中田良弘氏の眼】阪神新助っ投 打たせて取るB・ケラー、落ちる球で勝負するビーズリー

 「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)

 阪神の新外国人、ジェレミー・ビーズリー投手(27)=前パイレーツ傘下3A=とブライアン・ケラー投手(28)=前レッドソックス傘下3A=が2日、沖縄・宜野座キャンプで初めてブルペンに入った。岡田監督の前でビーズリーは29球、B・ケラーは45球を投げ込んだ。

  ◇  ◇

 注目の新外国人2投手が、キャンプ2日目で早くもブルペンで投球を行った。なるほど、それぞれに先発投手、ショートイニングを任される中継ぎ投手の特徴が投球に出ていた印象だ。

 まずは先発のB・ケラー。昨年、抑えも務めたK・ケラーと風貌、投げ方などは似ているが、球自体はやはり違う。まだ投球初日でリリースポイントは安定していなかったが、ハマったときにはいいボールが行っていた。変化球も3種類ほど投げていたけど、直球の球威で勝負するというよりは、スライダーなどの横の揺さぶり、チェンジアップの緩急で“打たせて取る”投手ではないか。

 逆に中継ぎ候補のビーズリーは、まずは真っすぐがいかにも重そうな印象を受けた。こちらはフォークも結構投げていたし、ストレートで“ドンッ”と押しながら、ストンと落ちる球で勝負するタイプだろう。

 少し気になったのは、やや上体に頼った投げ方だ。柔道の一本背負いのように、投球後の右腕が体に巻き付くようになって、左足に重心が乗ってくれば、さらに球に勢いが出てくるんじゃないかな。

 いずれにせよ外国人投手が日本で成功するか否かは、クイックモーションができるかどうか。ランナーに気を使ってしまい、自分の投球ができないピッチャーを何人も見てきたからね。その点、K・ケラーというクイックのうまい“先輩”がいる。彼が2人に、その重要性と技術を伝えてあげてほしい。

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