井川氏×糸井氏対談4 糸井氏は米球界でも「すごい選手」と話題「アメリカ、行きたかったっすねー」
元阪神のエース・井川慶氏(43)、昨季限りで現役を引退した糸井嘉男氏(41)が、評論家としてデイリースポーツに仲間入りすることが、25日までに決定した。正式デビューに先立ち、2人の特別対談が実現。同世代の2人がお互い印象など“ぶっちゃけトーク”を交えて語り尽くした。
◇ ◇
-お二人は2学年差。年齢も近く、オリックスではチームメートの時期もあった。お互いの印象は。
井川「アメリカに行ってる時に『次に日本から来る選手は誰だ』って話題になったんですよ。その時にいの一番に『糸井選手だ。すごい選手がいるんだよ』って聞かされて…」
糸井「マジっすか!?」
井川「ほんとに、ほんとに。僕が日本の情報をあんまり知らなくて。『すごい選手がいる』っていうので、そこから注目して見るようになりました」
糸井「アメリカ、行きたかったっすねーー!!(爆笑)」
-井川さんがオリックス、糸井さんが日本ハムの時に何度か対戦。覚えているか。
井川「結構打たれてるんですよね(※3)」
糸井「いやいや、そんなことないでしょ!あんまり対戦自体がないすっよね?スライダーを一、二塁間に打ったのはあったけど…」
-ヒットを打ったのは覚えている。
糸井「そりゃだって阪神ファンやったんで。優勝した時の20勝…5敗でしたっけ?」
井川「そう」
糸井「もうね、神のような数字じゃないですか。そんなピッチャーと対戦なんて、僕はもうすごい興奮しましたよ!僕はもうずっと阪神を応援していたんで。(自由獲得枠で)日ハム入りが決まってたのに僕、甲子園行きましたもん、ハッハッハッハ!2003年ですか、その年がドラフトの年なんですよ」
井川「すごいな…大学生だよね、近大で。甲子園行くんだね(苦笑)」
糸井「片岡さんデカっ!バリ、デカい片岡さん!とか思って(爆笑)。その年の20勝の印象が強いですね。対戦させていただいた時もバリ興奮しました」
井川「いやいやいや、だいぶ(力が)落ちてたんでもう…申し訳ないです、ホント…」
-ヒットを打ったのも格別。
糸井「そりゃ、そうですよ。憧れてましたもん。僕ピッチャーだったんで、もともと。ピッチャーで憧れる人が多かったんで。ましてやプロで20勝ですよ。それだけの人から打てたことは、すごく興奮しましたね」
-オリックス時代の交流は。
井川「自分がファームに結構いて、彼は1軍にいたんで。あんまりなかったですね」
糸井「2、3年は一緒でしたっけ?」
井川「2年かな。ほんと1カ月、2カ月、自分が1軍に上がった時に会うぐらいで」
糸井「ところでイ・スンヨプって、どうでした?僕、井川さん対イ・スンヨプ大好きだったんですよ。めっちゃ面白かったですよね」
井川「ハハハッ。ちょうど、タイガースでやった時に見ていて、外スラ(外角スライダー)で安パイだなって思ってたんですよ。インコースもしっかりコースに投げ切ったら打てないなと思っていて、ある程度、抑えてたのね。でも日本シリーズで、もう負けそうだったんで『どうせスライダーは打てないだろ』って気を抜いて投げて。そこで打たれてから、なんか調子良くなって…」
糸井「乗らせたんだ(笑)。打者って1球で(相性が)良くなることってありますからね」
井川「そんな苦手意識なかったのに結局、ジャイアンツに行った時に打たれてますもんね、ホームラン(苦笑)」
※3…2012年に2試合、計7打席で対戦。初対戦の7月5日(京セラ)では、糸井が1打席目に左前適時打を放った。対戦成績は7打数3安打で打率・429、1打点、1三振。
◆井川 慶(いがわ・けい)1979年7月13日生まれ。43歳。茨城県出身。現役時代は左投げ左打ちの投手。水戸商から97年度ドラフト2位で阪神入団。06年オフにポスティングシステムでヤンキースに移籍した。07年4月7日・オリオールズ戦でメジャー初登板。12年にオリックスで日本球界復帰。15年に退団後、17年には独立リーグのBFL兵庫でプレーし、同年オフに退団。現在は野球解説などでも活躍。NPBではMVP、ベストナイン、沢村賞(いずれも03年)。
◆糸井 嘉男(いとい・よしお)1981年7月31日生まれ、41歳。京都府出身。188センチ、99キロ。現役時代は右投げ左打ちの外野手。宮津から近大を経て、03年度ドラフト自由枠で投手として日本ハム入団。06年に野手転向。07年3月27日・オリックス戦(京セラドーム)でプロ初出場初先発(8番・左翼)。13年オリックス移籍。17年FAで阪神移籍。首位打者・盗塁王各1回、最高出塁率3回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ賞7回。13年WBC日本代表。
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