阪神・前川右京が初1軍C 最激戦区の右翼争い“打”でアピール「力強い打球を」

 阪神は19日、兵庫県西宮市内で合同スタッフ会議を開き、春季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けを発表した。岡田彰布監督(65)は高卒2年目の前川右京外野手(19)を1軍メンバーに入れた。右翼の定位置争いに参戦する左打ちの大砲候補は「まずは打でアピールしたい」と初の1軍キャンプへ意気込んだ。

 41人の1軍メンバーに前川が名を連ねた。1軍公式戦出場のない高卒2年目の抜てきだが、岡田監督の言葉が期待の大きさを物語る。

 「いやいや『抜てき』じゃなしに、もう普通に入れただけ。全然『抜てき』したわけじゃない。11月の安芸キャンプの時に『なんかこれはいけそう』というね、そういう感じは持ってたんで。外野守備担当コーチが最終的には決めたけど、それを見てね、予定通り入っているなという感じはした」

 春季キャンプで初の1軍帯同を射止めた前川は「まずは振っていかないと始まらない。力強く振って、力強い打球を打つというのは大まかなテーマとして一つやっていきたい。まずは打でアピールしたい」と意欲をにじませた。昨季は1軍出場はなかったが、2軍では21試合3本塁打。フェニックス・リーグでも16試合2発と大器の片りんを見せつけた。

 守備位置も左翼から右翼にコンバートされ、最激戦区を争うことになる。ドラフト1位・森下の2軍スタートが決定。定位置確保へ抜け出したいが「まずは自分のレベルアップが一番大事」と地に足を着ける。「打に関しては負けない気持ち」と自負する一方で、守備、走塁が弱点であることも自覚しており、「キャンプでレベルアップしていきたい」と着実な進歩を誓った。

 照準を定めるのは初実戦となる2月11、12日の紅白戦。「もちろん結果を残したい」と短い言葉に決意を込めた。「結果」次第では定位置奪取も現実味を帯びる。「常に狙っている気持ちもあるし、そこに入っていかないといけない。今年は前を向いて挑戦していきたい」と胸を高鳴らせた。高卒野手の台頭を待望する虎将に応えるべく、一心不乱にバットを振る。

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