阪神・岩崎 今季も鉄腕宣言「50試合は最低限」 藤浪入団会見は「カッコつけてんな(笑)」

 川原(奥)が見つめる中、ブルペンで投げ込む岩崎 (撮影・伊藤笙子)
 ブルペンで投げ込む岩崎(撮影・伊藤笙子)
 三塁線への内野ノックに思わず「サード!」と指示する岩崎(撮影・伊藤笙子)
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 阪神・岩崎優投手(31)が18日、静岡市の草薙球場で栄枝、川原、及川、巨人育成・山本一と行う合同自主トレを公開した。球団では藤川球児球団本部付SA(05~12年)以来となる、6年連続40試合以上登板を続ける左腕。「50試合」を最低ラインに設定し、今季も“鉄腕宣言”だ。守護神候補の湯浅にも「負けてられないしね」と対抗心むき出し。1年間“奮投”し、初のタイトル奪取を狙う。

 ブルペンで投じたラスト41球目。乾いたミット音が室内に響き渡ると、岩崎は納得の表情を浮かべた。「調整?順調に来ていると思います」。6年連続40試合以上登板している左腕は、今年も救援陣の中心としてフル回転すると決意。静かな口調で闘志を燃やした。

 「一年、一年はたいした数字(登板数)じゃないかもしれないですが、継続して積み重ねていくのが(大事)。自分がこれまでやってきたことなので、それを継続していくことは大事にしていきたい。離脱なくやれたら50試合は大体いくので、そこは最低限かなと思います」

 入団当初は、先発投手としてキャリアを重ねてきたが、今や虎のブルペン陣に欠かせない存在となった。「先発と違って毎試合ゲームに関われる。勝っても負けても、みんなとそれを共有できる」と中継ぎの“働き場”にやりがいを感じている。

 昨季、最優秀中継ぎのタイトルを獲得するなど大ブレークした湯浅に負けるつもりはさらさらない。「(昨季)すごかったですね。もちろん負けてられません。自分で結果を示していかないといけないと思うので、負けじとやっていきたいと思います」。投球で先輩の貫禄を示していく。

 自身初のタイトル獲得にも意欲を見せる。21年には44ホールドポイントを挙げたが、セ・リーグ2番目の数字で最優秀中継ぎのタイトルはつかめなかった。今季も勝利の方程式入りする可能性が高いが「(タイトルを)取るに越したことはない」と決意を込めた。

 藤浪がアスレチックスの入団会見に臨んだことにも反応。富士山という言葉を交え“フジ”と呼んでと発したことに「かっこつけてんなって感じです(笑)」と“岩崎節”もさく裂。富士山の見える草薙球場で鍛錬を重ねる左腕が、セ・リーグの頂を目指して腕を振る。

 ◆連続シーズン40試合以上登板の阪神投手 球団最長は江夏豊の9年連続(1967~75年)。藤川の8年(05~12年)、小山正明の7年(56~62年)と続き、岩崎は6年(17~22年)でウィリアムス(03~08年)、渡辺省三(53~58年)と並んでいる。

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