阪神・ドラ3井坪 目指すは前人未到“トリプル3・5”だ「勝負強さあります」

 阪神ドラフト3位・井坪陽生外野手(17)=関東第一=が12日、ドラフト指名時に掲げた「トリプルスリー」から上方修正だ。色紙に記したビッグな目標。「トリプル3・5」という見慣れない言葉の真意を明かした。

 「トリプルスリーだったら、もうやっている人がいる。(打率)3割5分、35本塁打、35盗塁という意味で」

 誰もたどり着いたことのない境地へ駆け上がる。トリプルスリーを達成した過去10人(ヤクルト・山田は3度)の内、「トリプル3・5」を成し遂げた選手はいない。打率・350を超えたのは、2015年のソフトバンク・柳田が記録した打率・363で、34本塁打、32盗塁だった。

 ポテンシャルは十分だ。高校通算32本塁打の長打力に50メートル6秒0の俊足を持ち合わせる。「足だけとか、長打力とかだけじゃなく、全部のスキルを上げてかないといけない」とプロの世界でさらなるレベルアップを誓った井坪。「将来は『あいつ別格だったな』と言ってもらえるような選手になります」と力強く言い切った。

 目指す選手は西武時代から応援している巨人・中島。4度のベストナインや最多安打など数々のタイトルを獲得している憧れの人のように、「守備も意識してやってきたのでゴールデングラブ賞だったり、盗塁王も目指します」と「別格」の活躍を見せる。

 入団会見後のファンミーティングでは、抱負として「ギャンブラー」と宣言。「チャンスは何回ももらえない。1回に全てを“賭けたい”。勝負強さはあります」。目標を実現し、歴史に名を刻む。

 ◆トリプル「3・5」なら史上初 打率.350、35本塁打、35盗塁は過去にいない。トリプルスリー達成者は過去に10人(12度)でその内、打率.350以上は1人で15年・柳田悠岐(ソフトバンク)の.363。だが、他の2部門は34本塁打、32盗塁だった。一方、本塁打&盗塁の両部門でクリアした選手は53年・中西太(西鉄)で36本塁打、36盗塁。しかし打率.314だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス