阪神・岡田監督「想像以上よ」充実の秋季C打ち上げ MVP「そら全員」

 秋季キャンプを終え、日焼けした顔で充実の表情を見せる岡田監督
 秋季キャンプを終え、日焼けした顔で充実の表情を見せる岡田監督
 メニュー最後の全体ランニングで、先頭を走る佐藤輝(左から3人目)=撮影・田中太一
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 阪神は21日、高知県安芸市での秋季キャンプを打ち上げた。岡田彰布新監督(64)はキャンプMVPに選手全員を選んだ。課題だった守備力強化には重点的に取り組み、選手個々の打力アップにも手応え。注目の遊撃争いは小幡が本命と思われた中、木浪が猛アピールで巻き返し、決着は来春キャンプへ持ち越すなど、うれしい悲鳴を上げる秋となった。

 澄み切った空の下、岡田監督は充実感たっぷりにキャンプを打ち上げた。MVPは「そら選手全員でしょう」ときっぱり。約3週間、快晴続きの安芸のグラウンドに立ち続け、収穫を強調した。

 「いやいや、本当にね、スタンドで見る選手ばっかりだったのでね。じかにグラウンドで接する機会がなかったので、そういう意味で見させてもらったけど本当に思った以上の力があるというか、想像以上だったですね」

 最終日のシートノックにキャンプの成果が凝縮されていた。外野からカットマンへの送球は強くて速い。内野陣のゲッツーの連係も俊敏だ。「見た目にも全然違う。普通に捕れるゴロはアウトにする。思った以上にここまできた」。グラウンドで鋭い視線を送り続けた虎将はご満悦だ。

 「一番悩んだ」とうれしい悲鳴を上げたのが遊撃争いだ。当初はチーム屈指の守備力を誇る小幡が大本命だったが、中堅・木浪が猛アピール。「ショートは基本的に守りだけでいい。(打率)2割ちょっと打てば」と話していた方針を“上方修正”した。「小幡も打たんとあれやな。上のレベルでの悩みやから、うれしい困り方やな」。2人の決着は春季キャンプ中の実戦で見ることになった。

 もう一つ、チームの課題である得点力不足は来春キャンプから解消していく。今秋はバットを振り込み、個々のレベルアップに専念できた。ただ、実戦になれば選手任せにしない。「オレらが助けてやって点を取らないといけない部分もある。見てるだけでもダメ」と指揮官。2月の実戦から采配などで得点力アップを図っていく考えだ。

 「まあ、普通にやるだけですよ。結構こっち(ベンチ)の方に重きが置かれるかも分からないね。それぐらい選手に力があるということでしょうね」

 18年ぶりの“アレ”について聞かれた指揮官の表情は、余裕と自信にあふれていた。来春、岡田野球は“技術編”から“実戦編”へ移る。宜野座でのナインとの再会を待ちわび、将は安芸を後にした。

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