阪神ドラ3・井坪 プロでも“三振しない男”になる 公式戦59打数でわずか1三振の逸材

 阪神からドラフト3位指名を受けた井坪陽生外野手(17)=関東第一=が20日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸600万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。高校の公式戦通算59打数で1三振という驚くべき数字を残した逸材。球界のスターへ成長するべく、プロでも「三振しない男」を目指す。

 紅潮した頬を緩ませた。仮契約を終えた井坪は「ようやく実感が湧いてきました」と安ど。憧れてきた世界がまた一歩、近づいた。

 高校時代の成績を見れば、脅威の数字が目に飛び込んでくる。3年間の公式戦通算59打数で三振は、何と「1」。井坪は「ツーストライクに追い込まれてからの考え方だったりを、高3になって考えてやってきたので、そこが大きかった」と振り返る。

 三振率の低さは、球界のスターへと成長する“条件”にもなる。92年にプロ1年目のイチロー(オリックス)は2軍戦58試合で三振率・059。13年の鈴木誠也(広島)は同93試合で・099など、好打者たちはルーキーイヤーから突出したものを見せていた。

 「三振しない男」と言えば、現在はメジャー移籍を目指すオリックス・吉田正。規定打席到達打者の三振数は3年連続リーグ最少だ。タイプは違うが、井坪は「ミートだったり、力感のないスイングをアピールしたい」とコンタクト率の高さを武器とする。そのためにも「自分の今、足りないところを修正できるような」数種類のティー打撃で、持ち味を磨いてきた。

 将来的な目標はトリプルスリー。華々しい活躍を夢見て、プロでも「三振しない男」になる。

 ◆三振しない男 近年ではオリックスからポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す吉田正尚で規定打席到達打者の三振数は3年連続リーグ最少。三振率は、2020年が492打席、29三振で・059。21年が455打席、26三振で・057。22年が508打席、41三振で・081。また、吉田正のプロ1年目の16年は1軍63試合で258打席、34三振で・132、ウエスタンでは10試合で34打席、2三振で・059だった。

 ◆井坪陽生(いつぼ・ひなせ)2005年3月17日生まれ、17歳。東京都出身。177センチ、86キロ。右投げ右打ち。外野手。関東第一から2022年度ドラフト3位で阪神から指名を受ける。関東第一では1年秋からベンチ入り。甲子園出場なし。高校通算32本塁打。好きな食べ物は伊勢エビ。

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