阪神・佐藤輝“発奮”岡田監督のダメ出しで一変!打撃フォーム修正、力強いスイング

 「阪神秋季キャンプ」(13日、安芸)

 前日12日から安芸キャンプに合流している阪神・佐藤輝明内野手(23)が13日、打撃フォーム修正に着手した。この日の打撃練習から従来よりグリップの位置を下げ、スタンスの幅も広げ、力強いスイングで打ち返すように変化。三塁固定の撤回まで示唆した岡田監督の発言に“発奮”する形で「向上心を持ってやっていきたい」と自ら変わる意識を示した。

 チーム合流2日目、佐藤輝の打撃フォームが変わった。前日までと比べて、グリップの位置が低くなり、スタンスの幅も広くなっていた。岡田監督が以前から指摘していたポイントを修正。本人は「いろいろ試しているんで」と多くを語らなかったが、明らかに意識の変化が見て取れた。

 この日は雨天のため、打撃練習は室内で行われた。打球の行方を最後まで確認することはできなかったが、フォーム修正の感触については「いろいろ試す中でいい悪いがある。今日悪かったから、どうかはあんまり考えていない」と試行錯誤中を強調した。

 わずか一日での変化は、指揮官からの厳しいダメ出しが影響していることは間違いない。侍ジャパンの強化試合を終え、前日12日に安芸キャンプに合流。以前から打撃改造を予告していた岡田監督だったが、佐藤輝の初日の動きを見て「今、そないしてする段階じゃない」と直接指導は見送られた。それどころか「分からん分からん、ホンマに」と三塁固定での全試合出場構想を撤回する可能性まで示唆された。

 厳しい発言に佐藤輝は「スタメンで固定してもらえると言ってもらって、そこに甘えるつもりもなかった」ときっぱり。「結果を残せば出してくれる話なので、そこだけです」と表情を引き締めた。

 この日の変化は構えだけではなかった。一球一球に対し、力強いスイングで打ち返す姿があった。水口打撃コーチから「振り込もう。振れる力はこれからつけていったらいい」と促され、佐藤輝も「今のままだったら同じ成績のまま終わる。向上心を持ってやっていきたい」と呼応した。

 岡田監督も佐藤輝の変化を認めた。その上で「12月、1月と自分で修正せなあかんからな。ある程度、こういう打ち方でやろうというのが分かって、2月にどんな姿で来るかやな」と春季キャンプまでの進化に期待を寄せた。

 佐藤輝自身も「いっぱい振ること。しっかり振って、いいスイングを身に付けたい」と来年2月に向けたテーマを明確に掲げた。あふれる才能を開花させるべく、とにかくバットを振り込む。虎の背番号8が覚醒への第一歩を踏み出した。

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