充実の時間を来季へつなげる。侍ジャパンの強化試合に参加していた阪神・湯浅京己投手（２３）が１２日、鳴尾浜で行われている秋季練習に合流。同僚だったオリックス・山崎颯のスライダー＆ＤｅＮＡ・今永のカットボール習得を誓った。

　「本当に自分にとってプラスの時間になったと思います」

　爽やかな笑顔で濃厚な約１週間を振り返った右腕。多くの収穫の中で「横の変化」マスターへの手がかりがあったと明かす。現在操る変化球は、フォークに加え、カーブの軌道に近いスライダーと「縦の変化」が主だ。「（球速）１４０キロ前後の横の変化球が投げられれば、投球の幅も広がる。ゲッツーを狙ってとれたりできる」とシーズン中も練習を重ねていたが、完全習得には至っていない。

　そこで同僚の侍戦士たちに質問。その中で、長身から投げ下ろすフォームが共通する山崎颯のスライダーに注目。「すごいコントロールしやすそうだなと」と手応えを得た。「今永さんにもカットをどういう感覚で投げているか聞いた」とエース級の投手からも技術を吸収。「自信持って投げられるくらい開幕までに練習したい」と習得を目指す。

　ポール間走などで汗を流し、１５日からは全体練習に参加する。秋季練習中はノースロー調整の予定。さらなる進化へ、まずは疲労回復に努める。