阪神64歳・岡田監督 全開よ!大山にメス、実演特守、初日いきなり7時間大ハッスル

 ノックを受けてお手本を見せる岡田監督(撮影・飯室逸平)
 大山(奥)に打撃指導する岡田監督
 岡田監督(80)が見守る中、ノックを受ける(手前から)小幡、熊谷、高寺
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 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 阪神は2日、高知県安芸市で3年ぶりとなる秋季キャンプを開始した。岡田彰布新監督(64)は初日から7時間の大ハッスル。メイン球場、ブルペンなど精力的に動き、フェニックス・リーグに参加していた若手をチェック。サブグラウンドでの小幡、高寺、熊谷の特守では自らノックを受けて実演指導した。課題の二遊間強化へ本気度を示した。

 新品のグラブを手に岡田監督はグッと腰を落とした。壮大な太平洋を望むサブグラウンド。「さあ、来い!」。知将がそう言わんばかりに構えると、現役さながら、軽快なグラブさばきを披露した。

 「感覚をな、感覚だけや。そういうのを。コツさえ分かれば簡単なんやけどな。頭で分かってたら、体で反応するだけやから」

 課題の二遊間強化へ、新指揮官の本気度が伝わってくる。キャンプ初日のハイライトは午後の特守だ。フェニックス・リーグから合流した小幡、高寺、熊谷へ「もう少し前で捕れ」とグラブの捕球ポイントを実演指導。ノックを2球受けて手本を示すと3人はすぐさま実践。約1時間、角度を変えながら練習を見守り、「言えばできるやんって感じやね」と満足そうに笑った。

 自身にとって2007年以来15年ぶりの秋季キャンプは初日から全開だった。午前9時半、センター方向からグラウンド入り。セレモニーで歓迎を受けると、円陣では若手へ「今の自分の力を出してほしい。よく見てるから」と訓示した。

 その言葉通りグラウンドでは選手の動きに目を光らせた。シートノック終わりには内野手を集めて「タッチは上から下」と指摘。どんな細かなことも見逃さない。メニューを消化させるだけでなく、緊張感を生み出した。

 「こんな急やったかな、年寄りには危ないわ」。メイン球場から長い階段を下って、ブルペンへ向かうと、桐敷、村上ら7人の投球をチェック。昼食中もフリー打撃に熱視線を送った。午後の打撃回り中には、予告通り大山の打撃改造にも着手。休む暇なく動き回り、帰途に就いたのは午後4時半だった。

 「元気はないよ。しんどいよ、そんなもん、元気なわけないやん(笑)」

 練習後は苦笑いで振り返ったが、キャンプ初日は約7時間の大ハッスルだ。「安芸に来ると、キャンプという雰囲気もあるし、ちょっと違う。練習がしやすい」。表情は充実感に満ちている。最後はカメラのフラッシュを浴びながら帰りの車に乗り込んだ。64歳の新指揮官は元気いっぱいにキャンプのスタートを切った。

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