阪神自力CS復活!10・2決戦でも若虎で勝つ 先発は西純矢「(矢野監督に)恩返し」

 練習中、リラックスとした表情を見せる西純(撮影・山口登)
最終戦の登板に向け、入念に調整する西純(撮影・山口登)
最終戦の登板に向け、調整する西純(撮影・山口登)
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 矢野阪神のレギュラーシーズン最終戦となる10月2日・ヤクルト戦(甲子園)は西純矢投手(21)が先発することになった。29日は甲子園で行われた投手指名練習に参加し、調整に励んだ。また、この日は広島が敗れたため、阪神の自力CSが復活。最終戦が大一番となる可能性もある。今季6勝を挙げ、飛躍を遂げた高卒3年目の右腕が好相性の燕打線に全力投球で挑む。

 レギュラーシーズン最後の一戦は21歳の若き右腕に託される。今季143試合目、本拠地でのヤクルト戦に先発する西純は「自分のやってきたことを出せるように、自分のいつもの投球をしたい。一番は目の前のバッターをどうするかということ。しっかり考えながら投げたい」と力を込めた。

 チームは絶対に負けられない27、28日の神宮2連戦に連勝し、CS進出に望みをつないだ。先発した青柳、伊藤将の両先輩の気迫はテレビの画面越しにも伝わってきた。「『CSに出るぞ!』という強い気持ちが、(テレビで)見ていても感じましたし、自分も波に乗れるような投球ができたら」と気持ちが引き締まった。

 ヤクルト戦は今季、神宮で2試合に先発して2勝0敗、防御率1・93と好相性を誇る。5月18日は6安打1失点でプロ初完投勝利。8番打者として、プロ1号2ランも放つなど投打にわたる大活躍だった。8月18日も5回2失点でチームの連敗を8で止める好投だった。相手打線に嫌なイメージはない。

 指揮官と共闘する時間も限られてきた。「自分は矢野監督に指名してもらって阪神に入ることができた。ちょっとでも恩返しができるようにしたい」と有終の美で送り出したい思いは強い。「チームもCSに出られるように、貢献できるように頑張りたい」と闘志をみなぎらせた。

 1年前のこの時期、自身は1軍の戦力になっていなかった。「去年、ファームですごく状態が良くて準備をしていたけど、それでも呼ばれなくて悔しい気持ちがあった」と振り返る。「今年は最後の最後まで自分が関わらせてもらってすごく充実している」と実感を込めて話す。

 この日のナイターで広島が敗れたため阪神の自力CSが復活。広島が30日の試合に負けか引き分け、巨人が10月1日に敗れた場合、最短で同1日にCS進出が決まる。ただ、広島と巨人が勝てば、2日の最終戦が大一番となる。重圧のかかるマウンドとなるが、西純は喜びを感じながら全力で腕を振る。

 ◆阪神の自力CS復活 広島が敗れ、阪神は自力CSが復活。最終戦の2日に勝てば、広島、巨人の勝敗に関係なく、進出が決まる。広島が30日に負けか引き分け、巨人が1日に敗れた場合、最短で10月1日にCS進出が決まる。

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