“ラッキーボーイ”阪神・高寺が逆転CS導く!「チカ・ナカ」手本にプロ初盗塁も狙う

 阪神・高寺望夢内野手(19)が25日、甲子園球場での全体練習に参加し、残り3戦でのラッキーボーイに名乗りを上げた。23日・広島戦(マツダ)で昇格即スタメン起用され、プロ初安打初打点をマーク。将来のリードオフマン候補が「チカ・ナカ」を見習い、がむしゃらなプレーでチームの勝利を呼び込んでみせる。

 才気あふれる若武者にチャンスが訪れた。23日に今季2度目の昇格。3点リードの四回1死一塁から右翼へ適時二塁打を運び、プロとしての第一歩を踏み出した。残り3試合でのスタメン継続起用もあり得る状況。高寺は「しっかり自分のできることをやってチームの勝利に貢献できれば」と力を込めた。

 矢野監督は「結果的にラッキーボーイになってくれたら」と新星に期待。ウエスタン・リーグトップの打率・280をマークする打撃センスを買っており「残りの試合ももちろん、来年、再来年と楽しみな選手には間違いない」と将来性に太鼓判を押した。

 『短期決戦』では〝ついている〟選手の存在が勝敗を分けることもある。指揮官の指令に高寺は「自分のできることをしっかりやろうと。思い切ってやっていけたら」と闘志をたぎらせた。何としてもつかみたいこの好機。アピールポイントはバットだけではない。

 2軍での14盗塁は同リーグ5位。足も大きな武器だ。「できればヒットだけじゃなく、走れれば一番いいと思います」とプロ初盗塁にも意欲。チーム内で参考にしたい選手には同タイプの近本、中野の名前を挙げる。安打数と盗塁数でセ・リーグを代表する先輩から、ここぞとばかりに吸収する。

 プロ初安打の記念球は家族に贈った。「おめでとうって(連絡が)来て、ありがとうと」とはにかんだ19歳。高校時代の監督や友人から数え切れない祝福があった様子だが「打った時はうれしかったですけど、今はしっかり試合を意識して頑張ります」と気持ちは戦闘モードだ。

 フレッシュな風を吹かせ、チームの流れを変えた高寺。ラスト3戦、泥くさいプレーで勝利の女神をほほえませる。

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