矢野阪神 CS大ピンチの痛恨黒星 最短24日にBクラス確定

 「阪神4-10広島」(21日、甲子園球場)

 この試合は絶対に勝たなければいけなかった。現役最終打席で安打を放った糸井が、チームに流れを持ってきてくれた。そこから2点差を追いつく展開。中継ぎ陣の奮闘で延長にまでもつれ込んだ、全く同じ65勝70敗3分けで4位タイのチーム同士の熱戦。最後に力尽きたのは、勝利で糸井の引退セレモニーにつなげたかった阪神の方だった。

 延長十一回、7番手として登板した岩貞が誤算だった。前夜にも見た、悪夢のような光景が広がる。1死から四球で走者を出すと、小園の投前への犠打を処理した岩貞が一塁へ悪送球。ピンチを拡大させると、1死満塁から3連続適時打を食らって4失点。たまらず交代した加治屋も、マクブルームに2点適時打を浴びて一気に6失点。甲子園は静寂に包まれた。

 矢野監督は「今日の一敗も…内容もモヤモヤするような負けを作ってしまった」と唇をかんだ。この〝モヤモヤする〟一敗で、矢野政権4年目、最終年にして初の負け越しが決まった。

 さらに5位に転落し、最短24日にBクラスが確定し、CS進出の道が断たれる。「もう勝つしかないんで。状況が厳しいのは重々分かっている。でも、もうやるしかないんで。頑張ります」。矢野阪神が、いよいよ土俵際に追い込まれた。

 ◆シーズン負け越し決定 阪神は2018年以来4年ぶりのシーズン負け越しが決定。残り4試合全勝でも69勝71敗3分となる。

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