引退する息子へ 糸井の父からメッセージ「嘉男、有り難う」【全文】
今季限りで現役引退を決めた阪神・糸井嘉男外野手(41)の父・義人さん(74)が21日、19年間の現役生活を終える息子に惜別メッセージを送った。以下はその全文。
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嘉男、プロ野球生活19年間お疲れさまでした。よく頑張りました。
そして、応援してくださいましたファンの皆さま、阪神タイガース球団の皆さま、監督さまはじめ、コーチ、スタッフの皆さま、本当に有り難う御座いました。
小学生の時、初めて憧れのタイガースの試合を見に甲子園に来ました。まさかタイガースでプレーするとは夢にも思いませんでした。こうして憧れのタイガースで現役を終わる事ができ、嘉男も本望だと思います。
思えば野手転向時、「お父さん、もうあかんわ。ボールが見えへん」と電話して来た事が忘れられません。それから猛練習で、夏の終わりぐらいに3割打てる様になり、5カ月ぐらいですごいな、何とかなるかもと思ったものです。それから梨田監督に使っていただき、何とか結果を出して、すごい練習をしたんだなと思いました。
嘉男とはあまり言葉を交わす事はありませんでしたが、ある時、握手をした嘉男の手のひらの感触で、よく練習してるなと伝わるものがありました。今思えば練習せいとよく言ったと思います。
嘉男。すごい練習量と支えてくださいました皆さまのおかげで、19年間野球ができたと思います。お疲れさまでした。
嘉男、有り難う。 糸井 義人