阪神・陽川1号 空砲も価値ある八回代打同点ソロ 甲子園685日ぶり一発

 「阪神4-5DeNA」(20日、甲子園球場)

 沈黙する甲子園に、ジャングルの王者の咆哮(ほうこう)が響き渡る。屈強な肉体を弾ませ、阪神・陽川尚将内野手(31)がダイヤモンドを一周した。代打で起死回生の同点1号ソロ。大仕事をやってのけ、ベンチ前でナインと歓喜のドラミングだ。

 初回、大山の三ゴロ間に奪った1点のみで試合は進んでいた。1点を追う八回先頭、代打・陽川は「2球で追い込まれてしまったので、何とか食らいついて」とエスコバーの低め速球をはじき返した。打球は低い弾道で伸びていき、左翼ポール際に突き刺さった。

 陽川自身、待ち望んだ一発となった。本塁打は21年5月16日・巨人戦以来、492日ぶり。甲子園では20年11月4日・ヤクルト戦以来、685日ぶりだ。「しっかり自分のスイングができましたし、最高の結果になってよかったです」と久々の感触をかみしめた。

 ホームが遠い展開の中、空気を一変させた豪快弾。一気呵成(かせい)の流れを呼び込み、原口の勝ち越し適時打が飛び出した。同学年コンビの活躍で勝利は目前かに思えたが…。結果は悔しい逆転負けとなった。

 今シーズンは残り5試合。激しいCS争いは続く。勝利につながる一打を放つために、陽川は最後まで準備を尽くしていく。

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