阪神V逸も佐藤輝「糸井魂」2年連続20号王手弾 広島&巨人と0・5差

 2回、佐藤輝は右越えに19号先制ソロを放つ(撮影・佐藤厚)
 2回、佐藤輝は右越えにソロを放つ(撮影・佐々木彰尚)
 2回、先制の19号ソロを放ち、歓喜する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 「巨人3-2阪神」(17日、東京ドーム)

 開幕から136試合目、阪神は17年連続のV逸が確定した。二回に佐藤輝明内野手(23)が、2年連続20本塁打に王手をかける19号ソロを放って先制するも、痛恨の逆転負け。CS進出争いでも4位・広島&5位・巨人が0・5ゲーム差に迫ってきた。残り7試合、日本一への挑戦権を残すためにも、佐藤輝のバットにさらなる期待がかかる。

 17年連続のV逸が決まった一戦での、意地のアーチとなった。オレンジに染まった右翼席へ、一直線に白球が伸びた。「芯で捉えたのでね、いい当たりだった」。両手に残る感触を反すうしながら、佐藤輝が久々の一発の余韻に浸る。リーグ優勝の可能性は消滅したが、シーズン最終盤で復活の号砲だ。

 場面は二回2死走者なし。戸郷の初球のフォークに対して豪快に空振りした後、ゾーンを上げて甘い球を待った。カウント1-1から135キロのフォークが来ると迷わず強振。19号先制ソロをマークし「フォークがいい投手で、その球を捉えられたことが良かった」。相手が自信のある球を打ち砕いたことに価値がある。

 8月20日・巨人戦(東京ドーム)以来、22試合&90打席ぶりのアーチ。井上ヘッドが中日で現役時代に披露した両手のガッツポーズ「ピンキーポーズ」をベンチ前で決めた。打った直後の談話でも「ピンキーポーズ!!」とノリノリだった。

 今遠征には、近大の17学年先輩で、今季限りで引退を表明した糸井が帯同。試合前には佐藤輝も談笑する姿が見られたが「兄貴のような存在で野球への情熱が素晴らしい方」と尊敬のまなざしを向けている。この日の豪快な一発だけでなく、〝糸井魂〟を継承し、虎を背負っていく覚悟だ。

 勝てば優勝の可能性も残された中、巨人とのシーズン最終戦で屈辱のV逸。ただ、CS進出への戦いはここからが正念場。佐藤輝もすでに、次戦へ気持ちを切り替えている。

 「残りもホームランが出るように頑張っていきたいと思います。(リーグ優勝の可能性が消滅したが)目の前の試合を一試合、一試合勝ちに行きます!!」

 4位・広島、5位・巨人とのゲーム差は0・5とすぐ背後に迫っている。3位以上のCS進出を実現するためには、佐藤輝の試合を決める一発が不可欠。球団では69、70年・田淵幸一以来となる、新人からの2年連続20本塁打にも王手をかけた。残り7試合、もう負けられない。勝利を目指し、貪欲に本塁打を狙う。

 ◆2年連続20本王手 佐藤輝が19号を放ち、新人から2年連続20本塁打に王手。達成すれば球団では69年に22本、70年に21本を放った田淵幸一以来となる。

 ◆今季最長89打席の本塁打ブランク 佐藤輝が8月20日・巨人戦(東京ド)の第2打席以来、22試合90打席ぶり本塁打を放った。89打席ブランクは今季最長。自己最長ブランクは昨年8月20日・中日戦の第1打席から10月23日・広島戦の第3打席までの91打席。

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