阪神・岩崎 守護神復帰で3人斬り プライド胸に1カ月ぶりの26S「気合入りました」
「阪神6-5広島」(14日、甲子園球場)
あと1人コールが終わると同時に、阪神・岩崎優投手(31)は左手をグッと握った。緊張から解き放たれ、普段のクールな表情が緩む。守護神がようやく帰還した。
「セーブシチュエーションが久々だったので気合が入りました」。1点リードの九回に登板し、先頭・西川を遊ゴロ、坂倉を三飛で2死。最後は代打・菊池涼を一邪飛に抑え、三者凡退で試合を締めくくった。11球で復調を証明し、今季26セーブ目を挙げた。
8月5日・広島戦以来、1カ月以上ぶりに手にしたセーブ。同6日・広島戦では、九回に登板するも3点差をひっくり返されて敗戦投手に。同14日・中日戦でも同点の九回に勝ち越しを許すなど、背信投球が続いて守護神の地位が揺らいだ。
しかし、そこから6試合連続無失点をマークするなど徐々に信頼を回復。しばらくはケラーと併用されていたが、13日に金村投手コーチが守護神について「基本的に優(岩崎)で」と正式に返り咲きを明言し、直後の登板で復帰後初セーブを挙げた。
「任せてもらえることをすごく意気に感じてやっていました」と背番号13。守護神のプライドを胸に、最終回のマウンドに立ち続ける。