阪神・大山さすが4番 初回反撃タイムリー 自己最多85打点まで残り1
「阪神6-5広島」(14日、甲子園球場)
試合の主導権を渡さなかった。いきなり2点を失った初回、阪神・大山悠輔内野手(27)が1点差に迫る右前適時打。難敵の森下攻略に貢献した。
頼もしい4番がまた打った。「先頭からつないで、いい流れで回ってきた打席でしたし、まずは何とか1点という思いでした」。1、2番が連打で好機を作り、近本の犠打で1死二、三塁。高めに浮いたカットボールを逆方向へはじき返した。
甲子園10連勝中の伊藤将が初回に2点を失った。さらにチームはこの試合まで森下に11イニング連続無得点中と苦手にしていた。流れが相手に傾きかけた中で、最初のチャンスをしっかりと生かした背番号3。天敵から久々に得点を奪ってチームのムードは高まり、続く原口の同点犠飛へつながった。
得点機での集中力は抜群だ。同点の五回2死一、二塁では甘い変化球を痛烈にはじき返した。中堅・野間の好捕に阻まれたものの、適時打となってもおかしくない紙一重の当たりだった。
今季は得点圏打率・311、リーグ2位の84打点と勝負強い。3試合連続打点と好調をキープしており、20年にマークしたキャリアハイの85打点の更新は目前だ。残り8試合。ポイントゲッターとして、大山が最後まで役割を全うしていく。