阪神・原口「食らいついていけた」代打執念打 「あと1球」から今季初タイムリー

10回、同点タイムリーを放つ原口(撮影・飯室逸平)
 10回、同点打を放ち、雄叫びをあげる原口(撮影・田中太一)
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 「阪神6-8ヤクルト」(6日、甲子園球場)

 雨中でも試合を見届けてくれた虎党に阪神・原口文仁内野手(30)が執念で応えた。コンパクトに振り抜いた打球が遊撃・長岡の頭上を越える。塁上で右手を力強く握り、雄たけびを上げた。

 「みんなが粘ってつないでくれたチャンスだったので、なんとか自分で1点もぎ取りたいという一心でした」。1点を勝ち越された直後の延長十回2死一、三塁。2球で追い込まれながら、マクガフの外角カットボールをバットに乗せて同点の左前適時打を放った。

 あと1死で試合終了の土壇場で放った今季初適時打。「追い込まれていた中で、とにかく必死に食らいついていくことができたと思います」と意地の一打を振り返った。今季の代打成績は10打数4安打の打率・400と、神様と呼ぶにふさわしい数字を残している。

 今季は野手一本の決意を固め、春季キャンプは安芸スタート。若手の中に交じりながら、必死に汗を流してきた。4月26日に今季初昇格を果たすも、結果が出ずに5月30日に降格。それでもよりコンパクトなフォームに改良するなど試行錯誤を繰り返し、8月9日に再昇格をつかんだ。

 昇格後も、誰よりも早くグラウンドに姿を現して守備練習を行うなど、たゆまぬ努力を続ける30歳。鍛錬の成果が一振りに乗り移った。

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