【岡田彰布氏の眼】勝利への執念があったのか 中野の雑な守備、ピンチで村上との勝負

 「阪神6-8ヤクルト」(6日、甲子園球場)

 阪神が延長十一回の激闘に競り負けて3連敗。雨が降る中で5時間17分の死闘だったが、デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)は延長十回の中野のプレーに「猛省」を促すと同時に、ベンチにも「勝利を優先」した采配を求めた。

  ◇  ◇

 阪神は同点の延長十回2死一、二塁で長岡のゴロを中野が後逸(記録は中前打)し、一時勝ち越しとなる1点を与えた。このプレーは猛省しなければいけない。二走は足が速い丸山和。最低でも前に落とさないといけないし、絶対に後ろにはそらしてはいけない。

 だが、ランニングスローを狙うような動きで、ボールはグラブの下を抜けて中前へ抜けた。重要な場面で雑なプレーが出てしまうのは日々の積み重ねだろう。あの場面でビッグプレーは必要ない。そもそも二遊間は堅実なプレーが求められるポジションだ。もっとワンプレーの重要性を感じてもらいたい。

 四回1死一、三塁では青柳が、村上に3ボールから先制右前適時打を打たれた。村上が打席に入る前から「四球で歩かせばいい。次のサンタナでゲッツー狙い」と話していたのだが、3ボールから勝負したことに驚いた。

 打者有利のカウントで今、打ちまくっている村上だ。2ボールからでも申告敬遠していいぐらいだが、なぜベンチは指示しなかったのだろうか。四球で勝負を避けることは、逃げてるわけではない。0点に抑えるため、勝つための戦略だ。勝負事に『あわよくば』はない。球場に来たお客さんが村上の打席に期待していることは分かる。だが、CS進出へ可能性があるのだから、勝利を優先してもらいたい。

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