阪神・井上ヘッド ファン失望させん!村上と真っ向勝負宣言「エンターテイナーでなければ」

 投手のノックで一塁手を務める井上ヘッドコーチ(撮影・飯室逸平)
 7月8日のヤクルト戦、村上を一ゴロに斬る青柳
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 阪神・井上一樹ヘッドコーチ(51)が5日、甲子園での投手指名練習後に取材に応じ、6日からのヤクルト2連戦(甲子園)で4番・村上と真っ向勝負すると宣言した。今季の対戦打率・305ながら、6被本塁打は巨人と並びリーグ最少。CS進出へ“村上封じ”で弾みをつける。

 残り16試合。CS進出へ負けられない試合は続くが、日本最高峰の舞台で戦うプロの意地がある。4番・村上対策を問われた井上ヘッドは「判断するのは監督」、「勝つためにやる」とした上で、自らの考えを披露した。

 「お客さんのためにもある意味エンターテイナーでなければいけない。『何で歩かすねん』という場面で、あからさまに歩かせることはしたくないだろうし、監督もそうだろうと思うけど、勝つためにどうすればいいかという策を考える」

 三冠王、シーズン60本塁打を狙う村上の打席は日本中から注目を集める。シーズン佳境を迎え、四球連発でファンを失望させたくない。対戦打率・305ながら6被本塁打は巨人と並びリーグ最少。もちろん点差など試合状況によって攻め方は変わるが、「やるしかない」と逃げずに真っ向勝負を挑む覚悟だ。

 また、井上ヘッドは「監督の指揮棒が軽快に振れないのはやっぱりチーム事情なんだよね。もうちょっと軽くしてあげないといけない」と独特の表現で打線の奮起を促す。4日・巨人戦では63年以来で、球団ワーストタイのシーズン24度目の完封負けを喫した。佐藤輝、大山の一発でムードを変えてほしいところだが、ヘッドは現実に目を向ける。

 「バッカンバッカン、村上君みたいな(本塁打を打つ)選手がどこの球団にもいるわけじゃない。みんなでタスキをつなぐしかないと常に思っている」

 エンドラン、バスター…、塁上をにぎわせれば矢野監督も思い切って采配を振れる。投手陣はリーグトップのチーム防御率2・56。投打がかみ合えば、再び波に乗れる手応えもある。「CSに出るという出場権を確実なものにしていかないといけない」とヘッド。まずは連敗を止め、ラストスパートをかける。

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