阪神 今季24度目完封負け 広島&巨人が2ゲーム差接近 矢野監督「やるしかない」

 3回、一、三塁の好機で二ゴロに倒れ天を仰ぐ近本(撮影・飯室逸平)
 巨人に完封負けを喫し元気なくあいさつする矢野監督(左)ら阪神ナイン(撮影・山口登)
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 「阪神0-2巨人」(4日、甲子園球場)

 西純の被弾を消してあげたかった…。阪神は今季、甲子園で最後となる伝統の一戦で24度目の完封負けを喫し、1963年の球団ワーストタイ記録に並んだ。六回まで毎回走者を出すもつながりを欠き、振り返ればCS進出を争う広島&巨人が2ゲーム差に迫ってきた。個々の状態は決して悪くないだけに、いかに得点に結び付けるかだ!!

 今季ラストとなる聖地での伝統の一戦で、最大級の屈辱にまみれた。打線は相手先発の赤星に対し、六回まで毎回走者を出しながら無得点。リリーフ陣も打てず、今季24度目の完封負けで1963年の球団ワーストタイ記録に並んでしまった。

 ヒットは生まれるが点に結びつかない。2度の併殺など流れをつかめない攻撃が続いた。結局、赤星には6安打を浴びせながらも無失点の好投を許す形に。さらに2点を追う七回からは継投策の前に九回2死まで完全投球。フラストレーションがたまる展開だ。

 九回2死から大山が三塁強襲安打で出塁。一発が出れば同点の場面で、ロハスは一ゴロに倒れてジ・エンド。その瞬間、左翼ポール際のグラウンドには、スタンドからメガホンが投げ込まれた。

 矢野監督は打線について「もちろん、どっかで長打が出てくれたらなというのはある」と振り返るしかなかった。低めに集め、ゴロを打たせる右腕の術中にはまった。粘りの投球をしていた西純を援護できず、完封負けは今季27度のペースで推移している。

 勝利を期待していたファンのストレスが頂点に達したのか、試合中にはスタンドでファン同士のいさかいが起こり、試合後の球場外でもけんか騒ぎが起こり、警備員が制止するシーンがあった。今季はフランチャイズ制導入以降で最長記録となる、巨人戦6カード連続勝ち越しと苦手のライバルを圧倒してきた。だが、ラストで勝ち越しが止まると同時に、不名誉な記録も重なり、まさに泣き面に蜂状態だ。

 振り返れば4位・広島と5位・巨人が2ゲーム差に迫ってきた。CS進出は逃せない状況の中、「もうやるしかないんでね。精いっぱい頑張ります」と力を込めた指揮官。熱い応援を背に、最後まで戦い抜くしかない。

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