阪神・西勇 巨人戦24イニング0封 10勝目ならずも「リード信じて」投げきった104球

 5回、野手陣に声をかける西勇(撮影・田中太一)
 4回、小雨が降る中、力投する西勇(撮影・田中太一)
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 「阪神2-2巨人」(2日、甲子園球場)

 勝利への執念で粘りの巨人打線を封じた。阪神・西勇が6安打を浴びながら7回無失点。2年ぶり8度目の2桁勝利こそ逃したが、今季巨人戦24イニング無失点と絶対的な存在感を示した。

 立ち上がりは波に乗れない場面もあった。それでも「誠志郎のリードを信じて投げきることができた。バックの守備にも助けられ、テンポ良く投げることができた」と坂本のミット目がけて投げ込んだ。

 初回、簡単に2死を取ったが、丸に左中間二塁打。中田には3球ファウルされた末に四球を与えた。2死一、二塁となって一瞬、天を仰いだ。それでも岡本和を空振り三振に仕留めて窮地を脱した。

 仲間の好守にも助けられた。四回は2死から岡本和、若林、吉川の3連打で満塁。ここで大城が放った当たりは自らの頭上を越して二塁ベース方向へ。だが、中野が懸命に追いつき、ランニングスローで遊ゴロに仕留めた。五回も2死一塁から丸の中前打を近本が三塁へワンバウンドのストライク送球。三塁を狙った一走・坂本をアウトにした。

 試合前まで今季甲子園での阪神戦2試合で17イニング無失点の戸郷との“ミスターゼロ対決”。絶対に先取点をやらないという意地のぶつかり合いが終盤まで続いた。四回までに71球を投げたが、中盤以降は西勇のペースで7回を104球でまとめ、湯浅にバトンをつないだ。

 今季最後となる甲子園での巨人3連戦の初戦。登板を控えた1日には「自分がカード頭を取るということ、本当に全員で勝ち取りに行きたい」とこの試合にかける思いを語っていた。前回登板の8月26日・中日戦(バンテリン)は右手中指爪の負傷のため三回で降板したが、その影響も感じさせぬ力投。次こそ打線の援護を得て、10勝目を挙げてみせる。

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