阪神・井上 積極姿勢で豪快弾 1軍経験糧に約1カ月半ぶり7号含む3安打

 5回、左越えにソロを放つ井上
 5回、ソロを放ち小野寺(左)とタッチを交わし生還した井上(撮影・堀内翔)
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 「ウエスタン、阪神8-3巨人」(28日、三条パール金属スタジアム)

 打った瞬間、阪神・井上は本塁打を完全に確信した。左翼席最上部に突き刺さったアーチは、7月17日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)以来、約1カ月半ぶりとなる7号ソロ。「手応えは良かった」と久々の感触をかみしめた。

 1点リードの五回先頭で迎えた第3打席だ。カウント2-1から沼田が投じた内角シュートを完璧に射抜いた。角度良く上がった白球が左翼フェンスを越えると、新潟のファンがどっと沸いた。

 8月14日・中日戦(京セラ)で今季初めて1軍でスタメン起用されたが、4打数無安打。その際、矢野監督から「(積極的に)もっと振っていってほしい」と指摘されたが、この日は、全5打席でファーストストライクからスイングした。

 「やっぱり振らないと分からないので、振っていくことを心掛けている。真っすぐタイミングで変化球をさばけるようにしたい。球種を張ることもありますけど、そういう意識で今はやっています」

 1、2打席目は内野安打で出塁し、3安打をマーク。平田2軍監督は「井上は甲子園と巨人戦では打つね。やっぱり巨人のユニホームを見たら燃えるものがないとね」と笑顔で評した。

 「結果を出すため、打撃で何かを変えていければ」と井上。最善の形を求め、打席で試行錯誤を重ねる。

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