阪神・中野「右左関係なく打てている」絶好調3戦連続マルチ 先発左腕攻略へ突破口
「中日1-5阪神」(27日、バンテリンドーム)
初回、阪神・中野の先頭打者安打が左腕アレルギーの打線を勢い付けた。フルカウントからの6球目、小笠原の145キロ直球を捉えた。三塁・阿部が飛びついて好捕したが、一塁送球が乱れる形となって内野安打で出塁。一挙3点先制を演出する、価値ある「H」ランプをともした。
「1打席目の内容が良ければ、後の打席も気持ちよく立つことができる。ヒットで出ることが一番いいけど、エラーでも何でも塁に出ることが求められている。今日はしっかり塁に出ることができて良かった」。納得の表情で1番打者としての仕事を振り返った。
中野が突破口を開き、相手先発が左投手の試合の連敗を「10」で止めた。チームとしては左腕に苦戦しているが、左打ちの中野の打率は対右が・282、対左も・273と大きな差はない。左投手については「特に自分としては苦手意識はない」と言い切る。「しっかりと打席の中で球種を狙うことであったり、工夫をできたりしていることが、右左関係なく打てている」と自己分析する。
七回無死の第4打席も小笠原から左前打で出塁。昨年9月以来、自身3度目の3戦連続マルチ安打で今季の安打数を131とした。最多安打のタイトル争いは、この日5安打を放ったヤクルト・村上に抜かれたが「自分の中ではチームに貢献することだけを考えて、その結果がヒットにつながっているだけだと思っている。そこは意識せず、自分のバッティングをすることだけを心掛けてやっていきたい」と強調した。
残り23試合も「目の前の試合でチームに貢献できる活躍ができるように、そこを考えてやっていきたい」とあくまでチームファーストの姿勢を貫く。順位を懸けた戦いの中で、左腕を苦にしないリードオフマンが勝利につながる安打を積み重ねていく。
野球スコア速報
関連ニュース





