阪神悪夢再び 貧打深刻5連敗 矢野監督「結果示せるよう頑張る」就任後最短1分強で会見終了

 4回、無死二、三塁の好機で空振り三振に倒れた佐藤輝(撮影・山口登)
 4回、1死二、三塁の好機で空振り三振に倒れた陽川(撮影・山口登)
 4回、2死二、三塁の好機で空振り三振に倒れる山本(撮影・山口登)
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 「阪神0-2中日」(13日、京セラドーム大阪)

 試合後、阪神・矢野監督は会見を就任後最短となる1分強で終えた。「みんなに何とかしようという気持ちはもちろんあるけど、プロである以上、それを結果で示すってところも必要だと思うので。そうしていけるように頑張ります」。そう言うと、最後は自ら打ち切るように背を向け、質問を続けた記者の問い掛けに答えることなく去って行った。

 それだけチームは悲惨な状況に陥っている。目を覆いたくなるような惨劇は四回だ。無死二、三塁の先制機で、佐藤輝、陽川、山本と4~6番が何と3者連続で空振り三振に倒れてしまった。

 結局、今季21度目の完封負け、1963年の球団ワースト24回にまた一歩近づいた。2戦連続零敗は今季4度目。26イニング連続無得点は、あの悪夢の9連敗を喫した開幕戦途中から続いた、今季ワースト28イニング連続に迫っている。

 大山、近本、中野を欠く打線もさることながら、開幕当初と同じく、ベンチの采配もさえない。この日の中日は徹底するかのように送りバントで走者を進め、得点に結びつけた。対照的に六回無死一塁の場面で、糸原をそのまま打たせるなど(結果は二ゴロ)、動きが見られなかった。

 打っては43イニング連続適時打なし、守っては8試合連続失策…。この5連敗で先発投手はいずれもクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)を決めている。この日の藤浪も7回1失点の力投ながら、今季初勝利を手にすることができなかった。とにかく得点を取らないことには、何も始まらない。

 ◆先発左腕に5連敗、きょう14日も… 今回の5連敗中に対戦した相手先発は全て左腕。この日でチームの対左投手の打率は.224。対して対右投手は.246。きょう14日の中日先発も3年目左腕・橋本が予告されている。また、今季京セラドームは3勝5敗で、完封負けが4度目となった。

 ◆両リーグワーストまで残り2… 阪神は四回の藤浪の一塁けん制悪送球で今季セ・リーグワーストを更新する68失策に。パ・リーグ最多は西武の70で残り2に迫った。

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