阪神・才木 粘りきれず初黒星 悔し七回の壁 今季最長6回2/3も2被弾4失点

 「DeNA4-1阪神」(11日、横浜スタジアム)

 打線の援護に恵まれない中での懸命のピッチングだったが…。先発した阪神・才木浩人投手(23)は今季初黒星を喫した。1軍では、今季最長の6回2/3で今季最多となる95球を投じる粘りの投球も、七回に3点を失った。この悔しさは次回の登板で晴らす。

 降板後、才木はベンチにグラブを放り投げ、タオルに顔をうずめた。態度から、思わずにじみ出た悔しさ。ひたすら、自分の力の無さに打ちひしがれた。

 「別にこうしておけば良かったという後悔はないし、打たれてしまったのは自分の実力不足なので」と心境を吐露した。2019年4月24日以来、3年ぶりの横浜のマウンドで先発し、6回2/3を8安打4失点で今季初黒星を喫した。

 同点で迎えた今季初の七回のマウンドだった。あとアウト1つのところで力尽きた。1死一塁からソトを150キロ直球で空振り三振に斬るなど、まだ余力はあったが、嶺井への2ボールからの3球目。「(ストライクを)取りにいってはない」と力を込めた直球を、左中間席への勝ち越し2ランとされた。

 さらにその後の2死一塁からは、オースティンに中堅への二塁打を浴び、島田の失策の間に追加点を献上。「あそこを任されて0で帰ってこられないところは、やっぱり自分の実力不足」と吐き捨てた。

 三回2死までの打者1巡目は球数29球中、変化球はわずか4球。自慢の直球を次々と投げ込んだ。四回1死で佐野に右中間への同点ソロを浴びても動じず、最速150キロをマークしながら3奪三振と打たせて取る投球。六回まで73球と快調なペースだった中で、手痛い一発を浴びた形だ。

 この日は12日に誕生日を迎える母・久子さんと、父・昭義さんが現地で観戦。好投で母への前祝いといきたいところだったが、惜しくもかなわなかった。

 20年11月の右肘トミー・ジョン手術明けで1軍では今季最多の95球を投じたが、「(まだ)全然いける」と体に問題はない。もう立派な戦力の一人。1軍での自己最長は7回。自分の実力と向き合い、次こそは七回の壁を突破してみせる。

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