「Ｕ－２３ＮＰＢ選抜８－６大学・社会人選抜」（１日、神宮球場）

　「日本を代表する選手」を目指す男にとって、第一歩だ。阪神・森木大智投手（１９）が１回無失点、１奪三振と好投。特別な舞台でも持ち味を発揮した。

　「真っすぐでうまく打者を翻弄（ほんろう）できた。ヒットは打たれましたが、真っすぐで押す投球ができました」。三回に３番手として登板。先頭・林は初球１５３キロ直球で左飛に。続く蛭間には甘く入った直球を捉えられて左前打を浴びたが、この日最速１５４キロをマークした。丸山からは空振り三振を奪うと、最後は泉口を中飛に。１２球中７球が１５０キロ超えの直球で押し込んだ。

　試合前練習では根尾とキャッチボール。一般的なフォーシームではなく「ちょっと人と違うような回転のボールをしていたので、どういう意図なのか聞かせてもらった」と新たな学びも得た。

　指揮を執った侍ジャパンの栗山監督からは「投げ方が好き」と言ってもらったといい、「野球を始めた時からトップでありたいと思っていた」と侍ジャパン入りへ思いを強めた右腕。虎の黄金ルーキーから、球界のエースへと成長する。