阪神・佐藤輝 聖地弾でG倒や 4・15G戦以来甲子園ノーアーチ「何とか1本」
ウル虎G倒や!阪神・佐藤輝明内野手(23)が11日、甲子園で12日・巨人戦から始まる毎年恒例のイベント「ウル虎の夏2022」へ向けて意気込みを語った。球宴前最後の伝統の一戦で3連勝すれば、現在2・5ゲーム差で2位の巨人を抜いて、Aクラス入りが可能。4月15日の同戦以来となる聖地弾を狙い、反攻の夏をスタートさせる。
逆襲の号砲を鳴らす。12日から始まる勝負の9連戦。まず本拠地で迎え撃つのは2位・巨人だ。伝統の一戦を前に、佐藤輝は力強く宣言した。
「上位のチームなので、しっかり倒すことで先が見えてくると思う。一戦一戦、頑張ります」。現在5位の阪神だが、2・5ゲーム差まで迫っている宿敵を“3連倒”すれば、一気に抜き去り、Aクラスにも進出できる。今季は7勝5敗と勝ち越している相手を、さらに突き放したい。
重要な戦いで虎党が期待するのは、やはり豪快な一発だ。今季、ここまで14本のアーチを描いているが、甲子園では4月15日・同戦の3打席目で菅野から放ったのを最後に、29試合、123打席も本塁打から遠ざかっている。それだけに「何とか1本、出したい。チームに勝ちをつけたいです」と約3カ月ぶりの聖地弾を誓った。
黄色く染まったスタンドにぶち込む。12~14日の巨人戦、15~17日の中日戦の計6試合で開催される恒例イベント「ウル虎の夏」。今年で10周年を迎える同イベントでは「ウル虎イエローユニホーム」を身にまとい、ファンにも同じデザインの限定オリジナルジャージーがプレゼントされる。いつもとはひと味違うホームを「ウル虎プレーを見せつけたいと思います!」と熱く盛り上げる。
特別な思い出も後押しする。同イベントが開催された昨年7月12日・DeNA戦。不振でスタメン落ちとなった中、九回2死から代打初安打を放った。チームはそこから5連打で3点差を大逆転するサヨナラ勝利。「良いイメージを持って、チーム全体でやっていきたい」と2年目は主軸として役目を果たす。
ここまで83試合で49打点。新人から2年連続で15本塁打&50打点をマークすれば、球団の左打者では初となる。“ウル虎弾”で新たな称号をつかむ。
9、10日のヤクルト戦(神宮)が相手側のコロナ禍で中止となり、思わぬ形で試合間隔が空いたものの「しっかり切り替えて。次に準備して臨みたい」とぬかりはない。若き主砲のバットから、ウル虎大逆襲が始まる。
◆新人から2年連続15本塁打&50打点、左打者で到達なら球団初 佐藤輝は今季これまで14本塁打、49打点で、2年連続15本塁打&50打点に王手をかけている。阪神選手が新人年から2年連続15本塁打は過去に70年・田淵幸一(22本、21本)、81年・岡田彰布(18本、20本)の2人で共に右打者。同2年連続50打点も49年・別当薫(57打点、126打点)、81年・岡田彰布(54打点、76打点)の2人で共に右打者だった。
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