阪神・大山“6月男”復活 フェン直2点2塁打! 17打席ぶりタイムリーで爆勝呼ん打
「阪神10-0中日」(25日、甲子園球場)
ホンマ、ええもん見れたわ-。阪神は大山悠輔内野手(27)が17打席ぶりの適時打となる2点二塁打など、先発全員の14安打10得点で大勝した。ここ数試合、やや陰りが見えていた“6月男”だが、聖地を沸かせた中日・根尾にも安打を浴びせ、完全に復調気配。今月、甲子園では9勝1敗と圧倒的な強さを誇る猛虎が、きょうも竜を飲み込む!
雨を切り裂くような強烈な打球は、瞬く間に左翼フェンスにぶち当たった。二回の攻撃前に25分間の中断を挟んだが、それも忘れてしまうくらい豪快なインパクトを残した大山の一振り。6月男の復調を予感させた価値ある一撃だ。
「初球からしっかりと自分のポイントで打つことができました。早い段階で追加点を取ることができて良かった」。言葉からも充実感が漂う背番号3が魅せたのは、2点リードの二回2死満塁だ。
福谷が真ん中に投じた初球、149キロ直球を迷い無く仕留める。力強いスイングから放たれた白球は左翼・郡司の頭上を越え、2者が生還。あと一伸びで通算100号だったが、絶対に追加点が欲しい場面でポイントゲッターの役割を果たし、聖地に湧き起こった拍手と歓声を一身に浴びた。
「打点を稼ぐことが自分の仕事。チームの勝利につながる打点を一番、大事にしていきたい」と大山は常々話している。根底にその思いがあるからこそ、自身17打席ぶりに出たタイムリーに自然と安ど感がにじんでいた。
9点リードの六回には、投手に転向した根尾に貫禄を示した。カウント2-2からの150キロ直球を逆らわず右前へ運び、チャンスメーク。鮮やかな“根尾撃ち”の後は、小幡の左前適時打で、10点目のホームを踏んだ。
阪神は先発全員安打の14安打、10得点。甲子園の月間成績は9勝1敗と無類の強さを誇る。18年以来の4試合連続2桁安打となったが、大山の一打が無ければ、展開は変わっていたかもしれない。さらにもう一つの価値もある。
序盤で大差をつけ、10-0と中日を圧倒。前カードの広島戦では2試合連続で延長戦を強いられ、24日・中日戦も湯浅の初となる3連投など、救援陣がフル回転する展開が続いていた。酷使してきたブルペンの準備も最小限にとどめることができ、矢野監督も「今日は岩崎も湯浅も休ませたいなと思っていたので」と打線に感謝だ。
6月の月間打率・353(68打数24安打)、10本塁打、27打点と抜群の働きを見せる大山。勝利のために、一球、一打席に全身全霊を注いで戦っていく。
◆4試合連続2桁安打 阪神の4試合連続2桁安打は2018年9月1日・DeNA戦~同6日・広島戦の5試合連続以来。先発全員安打は6月2日・西武戦以来、今季2度目。
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