「阪神１０－０中日」（２５日、甲子園球場）

　今季２本目の適時打を放った阪神・伊藤将司投手は、横浜高時代から打撃センスの高さを見せていたという。「僕の教え子でもある東海大相模の監督だった門馬に、当時『今の横浜で一番気になるバッターは誰だ？』って聞いたことがあるんです。投手にもかかわらず、『伊藤です』って即答でしたよ」。国際武道大時代の恩師・岩井監督から聞いた話だ。

　今秋から創志学園監督に就任する門馬監督といえば、東海大相模を４度の甲子園Ｖに導いた名将。神奈川のライバル校にいた将司は打者としても警戒されるほど、存在感を放っていたということだ。

　「『打てっぺ、もうちょっと』って言ったら、本人は（プロの球は）『速えだよ』って。でも、ヒットくらいは打つ技術はあるはず」。将司の父・正宏さんが期待を寄せれば、岩井監督は「２年目、３年目と打席に立って慣れてきたら面白い」と、さらなる打撃開花を予告する。西純だけじゃない。伊藤将の“二刀流”の活躍も楽しみだ。（デイリースポーツ・阪神担当・和田　剛）