阪神・青柳が語るエース像とは 投手3冠も「今の-」は嫌!立ち居振る舞いメッセみたいに

 練習中、笑顔を見せる青柳(撮影・山口登)
 ランディ・メッセンジャー
2枚

 阪神の青柳晃洋投手(28)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす新企画「青柳SOUL」がスタートする。第1回は「エース」がテーマ。ここまでハーラートップタイ7勝、防御率0・89、勝率・875の投手3冠とエース級の活躍を見せている。それでも「まだまだ」と話す。その理由や理想のエース像とは-。チームの大黒柱としての自覚がにじむ魂の言葉をお届けする。

  ◇  ◇

 デイリースポーツの読者の皆さん、こんにちは。青柳晃洋です。これから、よろしくお願いします。

 ここまでのシーズンを振り返ると、開幕前の新型コロナウイルス感染で出遅れたので、何とか巻き返したいなという気持ちでした。今のところは例年に比べたら、イニング数を投げたり球数を投げたりすることができているので、スタートは遅れましたけど、僕の中でのスタートダッシュはできたかなと思います。

 そんな中、エースと呼ばれることも増えていますが、純粋にうれしいのはうれしいんですけど、僕の中では、まだまだだなという気持ちがあります。メディアとかで使ってもらえるのもうれしいんですけど、まだちょっとあんまり書いてほしくないなという気持ちもありますね(笑)。

 実質、まだ3年しかローテで回っていないですし。去年が初めて自分でローテを回れたなという感覚でした。それに、エースって野球の成績だけが良ければいいというわけではないと思っているので。プレースタイルも立ち居振る舞いもそうですし。そういう部分では僕はまだまだ未熟だなと思います。

 エースと言われて浮かぶのは、ランディ(メッセンジャー)。ランディが中5日で行く時は他の投手をずらしてでも行きますし、ずっとカード頭で投げて、「良い投手と当たれば当たるほどオレはやる気が出る」という話をしていました。勝ちたいから楽なところを投げるのではなくて、良い投手に投げきって勝つというところまでランディはこだわっていました。

 ランディは回の途中で代えられるとすごく怒る印象だったんですけど、「それはどうなの?」と聞いた事があって。その時は、自分に腹が立つし、良い打者のところで代えられるのはすごく悔しいという話をしていたので、そういう気持ちを持っているのがエースなのかなと。僕も途中で代えられることもありましたけど、投げきりたい気持ちが強いですね。ランディみたいな投手になりたいと常に思っていました。

 何より1番はファンの方に呼んでもらわなきゃいけない。でも、「今の」ってつくのが僕は嫌。「今のエースだったら青柳」って、去年の成績があるから、そうなってしまう部分もある。その場合、結果が出なくなったらエースと呼ばれなくなりますし。結果が出なくても「タイガースのエースは青柳だ」と言われるくらいの成績はもちろん、信頼を得ていかないといけない。「今の」が外れるくらいのエースになれたら、自分でも納得できるかなと思います。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス