阪神・青柳 これぞエース!圧巻7勝目 7回0封わずか2安打 交流戦防御率0・00

 「オリックス1-6阪神」(10日、京セラドーム大阪)

 両手を上げ、エールに応えた。ヒーローインタビュー。阪神・青柳は誇らしげな表情で手にした勲章を喜んだ。「ランディみたいなタイガースのエースになれるように頑張りたいので、目指していた数字」-。今季交流戦で23回2/3を投げ、先発投手では15年のメッセンジャー以来となる防御率0・00をマークした。

 立ち上がりは粘り強いオリックス打線にてこずった。先頭・福田に右前打を許すと、1死から宗に四球を与えて1死一、二塁のピンチ。それでも、4番・杉本を内角低めツーシームで三ゴロに打ち取ると、新外国人のマッカーシーを一ゴロに。27球を要しながらも「味方に先に点を取ってもらったので、球数を使ってでもゼロに抑えるというのが仕事かなと」と粘り勝ちだ。

 難所を乗り越え、リズムに乗った。二~六回は二塁すら踏ませず。七回2死からは野口に投手強襲の内野安打を許し、味方の失策で2死一、二塁とされたものの、宜保を内角低めシンカーで左飛に仕留めた。終わってみればわずか2安打で7回無失点。自己最長を更新する9試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成した。

 これでハーラートップタイの7勝目となり、防御率はさらに良化して、両リーグトップの0・89。勝率と合わせて、投手3冠をキープした。矢野監督も「当たり前になってきたもんね。当たり前のレベルがスゴいし。ゼロで行ってくれたっていうのは後半につながる」と称賛を惜しまなかった。

 チームを代表し、虎党にメッセージを送った青柳。「リーグの順位を一つでも上に行けるように頑張っていくので、応援よろしくお願いします」。無双状態の大黒柱が、チームを上へ、上へと押し上げていく。

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