阪神・西勇 脚がつっても気迫星!6回0封7K4勝目 柳田2打席連続三振斬りほえた

 5回、柳田を三振に仕留め、ガッツポーズを決める西勇(撮影・田中太一)
 6回、脚を気にする西勇(撮影・山口登)
 1回、西勇は今宮を打ち取り、笑顔で球審からボールを受け取る(撮影・山口登)
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 「ソフトバンク0-2阪神」(7日、ペイペイドーム)

 報われた114球。阪神・西勇は、ウイニングボールを手渡してくれた“女房”梅野の肩をがっしりと抱いて喜びを分かち合った。6回6安打無失点で今季4勝目。チームを交流戦首位タイへ導いた。

 「球数がだいぶかさんでしまったので、配球だったりタイミングだったりを変えながら。何回も対戦のあるソフトバンクなので、丁寧に大事に投げていきました」

 移籍後は初対戦となった強力タカ打線。四回以外は毎回走者を背負いながらも、粘り切った。二回には安打と四球で2死一、三塁とピンチを招いたものの、甲斐を投ゴロに。両軍無得点の五回1死二塁では、柳田を外角カーブで2打席連続の三振に斬った。悔しそうにうなだれる柳田。右腕はパチンとグラブをたたき、ガッツポーズを見せた。

 気迫の投球が流れを呼び、直後にチームは先制。西勇は援護を受けた2-0の六回も無失点に抑えた。2死からデスパイネに左前打を浴びた直後に下肢を気にするそぶりを見せ、福原投手コーチとトレーナーが駆けつける場面もあったが、6回を投げ切って7試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)。防御率1・50で青柳に次ぐリーグ2位をキープだ。

 矢野監督は試合後に「(脚が)つっていたというか、大丈夫」と問題ないことを強調。「交流戦明け以降もまた、やってくれるんじゃないかな」とさらなる期待を寄せた。

 この試合まで3勝4敗。好投を続けながらも白星に恵まれない状況だったが、「自分が頑張って負けない投球を続けることが大事。チームも打とうと頑張っていますので、そこは何も言うことはない」と右腕。「これからもみんなで一勝、一勝、頑張って行ければ」。頼れるベテランが、チームをさらに押し上げる。

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